黄ピクミンが村に帰ってきた。
村にいた黄ピクミンは帰ってきた黄ピクミンをあたたかく出迎えて、そのあと数の少なさに疑問を覚えた。
その事に黄ピクは、巨大な原生生物と戦ったと嘘をつき、自分の家へと帰った。
「ただいまー。」
村長が帰ってきた。妻と秀喜が出迎える。
「あなた、おかえりなさい。・・・おや?あなた何でそんなに怪我しているの?」
当然、怪我は三つ巴をしたときにした怪我である。しかし、そんな事はいえない。理由は秀喜がいるからだ。妻には言えるかもしれない。だが、まだこんなに幼い秀喜に言うのは余りにも酷い・・・。
「今日はな、大きな原生生物と戦ったんだ。かなり強くて怪我しちまったんだ。」
村長は二人に感付かれないように嘘をついた。
それに妻は、「あらそう。」と言ったあと、「頑張ってね。」と言って、
リビングに戻った。秀喜も妻の後をついていった。
どうやら嘘はばれていないらしい。村長は少しほっとし、風呂に入った。風呂に入っている間、村長は色々と考えた。もしかしたら、妻に見抜かれて、秀喜がそれを見抜くかもしれない・・・。そして、尊重はいろいろと考え、のぼせた挙句、妻にだけ教えることにした。妻なら、約束を守ってくれるだろう。
村長は風呂から出て、タオルで熱くなっている体を拭いた。
そして夜。秀喜が眠り、リビングでは村長と妻で二人きりだ。
「よし!今だ!」
村長はそう思い、妻に話しかけた。
「おい、少し大事な話があるんだが、聞いてくれるか?」
「良いわよ。なに?」
「そうか。じゃあ話すよ。実は−」
村長は、さっきの三つ巴のことを詳しく話し、
「秀喜には話さないと約束してくれ。」
と強く言った。
妻は村長が話し終わってからずっと黙っていたが、やっと心が落ち着いたのか、「うん。」と言って微笑んだ。
村長はほっとし、「もう寝るよ。」と言って、リビングを出た。と、その時。廊下に、ガタガタ震えながらこちらを見ている秀喜の姿があった。
秀喜は、急にトイレに行きたくなり、むくりと起きた。秀喜の部屋は二階だが、トイレは一階しかない。
秀喜は階段をおり、リビングを通り過ぎてトイレに行こうとした。
しかしその途中、自分の父が真剣そうに妻に話していることに気付いた。
「なんだろう?」
秀喜は何を話しているか気になり、トイレに行くことも忘れて、ドアの横にしゃがんで、二人のやり取りを聞いていた。
しかし、その真実を聞いて秀喜は顔が青ざめた。あんなに仲がよかった一ヶ月前。しかし今は殺し合いをしている・・・。考えられない。
秀喜がずっとそこでしゃがんでいると、村長がリビングから出てきて、自分のほうをじっと見た。
村長は驚きの余り絶叫しそうになっていたが、何とか抑えて
「・・・秀喜。」
と、小さな声で言った。
秀喜は、泣き出しそうになりながら村長の前から走り去り、一気に階段を駆け上がった。
「ひ・・・秀喜!」
村長も秀喜を追いかける。しかし、秀喜はあっという間に自分の部屋に入り、中から鍵をかけてしまった。
村長は、ドアをどんどんと叩こうとしたが、やっぱりやめた。そんな事をやったら、彼はもっと怖がってしまう。
・・・自分が甘かった。もっと秀喜が寝静まってから話せばよかったのだ。そんなに慌てて妻に話さなくても良かった。村長は、色んな後悔をしながら、階段を静かに下りていった。
その頃、部屋の中で泣きじゃくっていた秀喜は、ある6つの手紙を書いた。その手紙の宛先は、ホコタテ人でもない。村長たちでもない。宛先は、通たち同級生6人であった。....................