「レアメタルは俺達の物だー!」
黄ピクミンが大声で叫ぶと、負けんばかりに青ピクミンも大声で叫んだ。
「レアメタルは俺達の物だー!」
黒ピクも負けじと、大声で叫ぶ。
「レアメタルは俺達の物だー!」
これが、三つ巴の始まりであった。
レアメタルの周りで、ピクミン達の殴り合いが始まった。
三種の中では、黒ピクミンが優勢だった。
青ピクと黄ピクは普通に素手で戦っているのだが、黒ピクは、近くから太い枝を持ってきて、頭を殴るという、道具を使った戦法をしているからである。
そして、いつの間にかレアメタルの周りには、たくさんのピクミンの死体が転がっていた。だが、この三つ巴は激しさを増すばかりだった。
その頃、紫ピクミンは雪山につながる鉱山から、何個かお宝を見つけ、ドルフィン初号機へと運んでいた。
「よーし。あと少しでドルフィン初号機だ。このお宝を運んだら、今日の仕事は終わろうか!」
五郎がそういった時、何者かが運搬中の紫ピクミンに襲い掛かった。
「な・・・なんだぁ!」
五郎は、突然の襲撃でパニック状態になったが、何とか心を落ち着かせて、よく『何者』を見た。
「!!!黒ピクミン!!!」
そう。紫ピクミンを襲っているのは、黒ピクミンだったのだ。
黄ピクミンも襲い掛かったし、ここで紫ピクミンも襲っている。
勝負は、圧倒的に黒ピクミンが優勢だった。
紫ピクミンは、まだ場が読めてないらしく、わあわあと逃げ回るばかりであった。しかし、足が遅い紫ピクミンはすぐにつかまり殺された。
呆然と立ち尽くしている五郎に、すぐ場を読んだ紫ピクミンが救出に向かった。五郎を抱きかかえ、近くの岩陰に身を潜めた。
「若旦那ぁ!ここで待っててくだせえ!」
そう言うと、五郎を救出した紫ピクミンも戦場へと向かった。
五郎は、全く状況がわからず、放心状態になっていた。
それから10分くらいたった時、五郎はふと正気に戻った。
「・・・何があったんだ・・・?」
五郎は立ち上がり、岩陰から出てきた。
と、そのときに、五郎が目にしたのは、黒ピクミンに殺された紫ピクミンの死骸であった。お宝は、すっかりなくなっている。
「おい!皆、皆!」
五郎は、紫ピクミン達の死骸に抱きつき、泣きじゃくった。そして五郎は、泣きながらこう思った。
「なぜこんな醜い争いをしなければならないのか。」と。........