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クマチャッピー著 ピクミン労働作戦 - 〜醜い争い〜

📚 目次

1 その他 (50ページ)

〜提案〜
└ 第1節
2
〜開会式〜
└ 第2節
3
... 37ページ省略 (p.4〜p.40)
41
📍 〜醜い争い〜
└ 第41節
42
43
... 5ページ省略 (p.44〜p.48)
〜説得作戦〜
└ 第48節
49
〜砦へ〜
└ 第49節
50

〜醜い争い〜

第41節
42/50 ページ

「レアメタルは俺達の物だー!」

 黄ピクミンが大声で叫ぶと、負けんばかりに青ピクミンも大声で叫んだ。

「レアメタルは俺達の物だー!」

 黒ピクも負けじと、大声で叫ぶ。

「レアメタルは俺達の物だー!」

 これが、三つ巴の始まりであった。

 レアメタルの周りで、ピクミン達の殴り合いが始まった。

 三種の中では、黒ピクミンが優勢だった。

 青ピクと黄ピクは普通に素手で戦っているのだが、黒ピクは、近くから太い枝を持ってきて、頭を殴るという、道具を使った戦法をしているからである。

 そして、いつの間にかレアメタルの周りには、たくさんのピクミンの死体が転がっていた。だが、この三つ巴は激しさを増すばかりだった。


 その頃、紫ピクミンは雪山につながる鉱山から、何個かお宝を見つけ、ドルフィン初号機へと運んでいた。

「よーし。あと少しでドルフィン初号機だ。このお宝を運んだら、今日の仕事は終わろうか!」

 五郎がそういった時、何者かが運搬中の紫ピクミンに襲い掛かった。

「な・・・なんだぁ!」

 五郎は、突然の襲撃でパニック状態になったが、何とか心を落ち着かせて、よく『何者』を見た。

「!!!黒ピクミン!!!」

 そう。紫ピクミンを襲っているのは、黒ピクミンだったのだ。

 黄ピクミンも襲い掛かったし、ここで紫ピクミンも襲っている。

 勝負は、圧倒的に黒ピクミンが優勢だった。

 紫ピクミンは、まだ場が読めてないらしく、わあわあと逃げ回るばかりであった。しかし、足が遅い紫ピクミンはすぐにつかまり殺された。

 呆然と立ち尽くしている五郎に、すぐ場を読んだ紫ピクミンが救出に向かった。五郎を抱きかかえ、近くの岩陰に身を潜めた。

「若旦那ぁ!ここで待っててくだせえ!」

 そう言うと、五郎を救出した紫ピクミンも戦場へと向かった。

 五郎は、全く状況がわからず、放心状態になっていた。


 それから10分くらいたった時、五郎はふと正気に戻った。

「・・・何があったんだ・・・?」

 五郎は立ち上がり、岩陰から出てきた。

 と、そのときに、五郎が目にしたのは、黒ピクミンに殺された紫ピクミンの死骸であった。お宝は、すっかりなくなっている。

「おい!皆、皆!」

 五郎は、紫ピクミン達の死骸に抱きつき、泣きじゃくった。そして五郎は、泣きながらこう思った。

「なぜこんな醜い争いをしなければならないのか。」と。........