鉱山の中に、洞窟があったとは・・・。
「洞窟だ。さて、入ろうか・・・。」
五郎が言うと、皆が着いてくる。しかも、前とは違う。子分達の目が輝いていた。どうやら、元気を取り戻したようだ。
「おい、お前らぁ!元気がねえぞ!もっと声だせー!」
五郎が、空洞に響くくらいの声を出した。
「オウ!」
子分達は、五郎に負けないくらいの大きな声を出した。
「よっしゃぁ!それでこそオイの子分だ!洞窟に入るぞー!」
五郎が、声を張り上げて、洞窟の中に入っていった。
それから、次々と子分達が入っていく。
地下1階
そこは、うねうねとした道がいっぱいある、迷路コースのような所だった。
「若旦那ぁ!あっしが、ちょっくら調べてきます!」
一人の子分が、元気な声で名乗り出た。五郎は、その子分を行かせ、待った。それから少し経つと、あの子分が帰ってきた。
しかし、前のような元気は無く、花が散り、誰かに食いちぎられた後があった。
「ど・・・どうした!」
すると、子分は泣き出して、話し始めた。
「ここ・・の洞窟・・は、危な・・いで・・す。はやく、出・・て下さ・・い。」
子分はそう言うと、死んだ。
「何があったんだ・・・。」
「分からない・・・。」
皆が騒がしくなった時、五郎の一言で、周りが、さっと静かになった。
「お前ら、オイが行って来るから、ここで留守番しとけ!」
「え!若旦那が・・・?だ・・駄目ですよ!やっぱ、俺達が行かないと・・。」
「お前らじゃあ頼りにならん。この強い若旦那様が様子を見に行くから、お前らはじっとしてろ!いいな!」
五郎はそう言うと、陣地を去った。
五郎も、不安がいっぱいだったが、好奇心が不安な気持ちより、上に行っていた。少し行くと、突然暗くなった。さっきまでは、ヒカリエノキがあったのに・・・。五郎の気持ちが、不安でいっぱいになった。
と、その時、丸い目玉二つが、ギョロっと五郎を睨んだ。五郎は、一目散に逃げ、陣地に戻ってきた。・・・はずだった。五郎は、迷ってしまった。
前を見ても、後ろを見ても、左を見ても、右を見ても、陣地は見えなかった。
「ここはどこなんだろう・・・。」
五郎が、不安げに言っていると、どこからか、へへ・・・という声が聞こえてきた。
五郎は、あと少しで失神しそうだったが、なんとか抑え、物影に潜めた。またどこからか、声が聞こえてきた。
『へへへ・・・。久しぶりの獲物だ・・・。逃がしはせんぞ・・・。』
五郎は、急にめまいがして、その場で倒れた。.........