若干予想はしていたもののいざ面と向かっていわれるとやはり抵抗を覚えた。
「この一帯で現住生物は完全に一掃されたはずでは」
「そう、その「はず」だったんだ。連中を甘く見すぎていた。地下深くで我々に反旗を翻すためにずっと耐えていたんだ。自らを強化しながら」
「ですが我々も最新の装備で強化してきました」
「それが効かないとしたら?」
「・・・!」
「隊長、次が来ます!」
違う隊の兵が隊長格にそう告げると隊長格が手を挙げ、構えの指示を出した。張り詰める空気の中パイソンたちもGKDを構えた。
直後、砲塔を後ろに向けた状態で六五式高機動戦車がこちらへむけ疾走しつつ自分が走ってきた方角へ向け砲撃を行った。
「なんですかあれは」
「逃げているんだ・・・」
そういった直後、六五式高機動戦車に赤いレーザーポインターのようなものが照射され地平線に丘のように浮かび上がっている黒い物体が煌いた。直後、閃光が戦車に殺到し3,4発ほどで紅蓮の炎を上げ大破した。
「対戦車ミサイルにも耐えるあの戦車を・・・」
「くるぞ・・・総員撤退!!」
「総員撤退」
と副長らしき人物が反復するとさっきまでとは一変、一斉に逃げ始めた。刹那、地面に穴を開けつつ接近していた砲撃が部隊を襲いパイソンとは正反対の場所で火柱と悲鳴が上がった。
「やつはいったい!?」
「ダマグモキャノンだ」
「ダマグモキャノン!?やつに之ほどの射程と威力はないはず・・・」
「言ったろう進化したんだ。それより明日は我が身だと思って頭より体を動かせ。これは人類と現住生物の生存をかけた戦争だ」