西にオレンジ色の恒星が沈みかけたころ、コスモはピクミンたちの母体とも?あし?ともいえるもの・・・「オニヨン」を引き連れて樹海のヘソを目指し雲上を滑走していた。
あのあと、自分たちを「赤ピクミン」と呼び自己紹介した彼らに
「キャプテン・オリマーの孫のコスモです」
と、言うと、赤ピクミンたちは更に近寄ってきて「オー!!」と喜ぶものや、泣いているものまで居た。まるでオリマーを知っていることは勿論のことがまるで語り継がれてきたような反応にコスモは驚きを覚えた。
そのあと、彼らから真実を聞いた。
宇宙からホコタテの調査隊が来て徐々に環境を壊し始めたこと。周りの原住生物を捕獲したり、殺して占領していったこと。虐殺により星全体でもかなりの被害が出ていること。そして、ピクミンたちは身を潜め、誰にも見つからぬように助けが来るのを待っていたこと。
コスモは勿論そんな事実は飲み込めなかった。まさかこんなことが起きているとは知らなかった。が、ピクミンたちの目をみる限り真実の要だった。
その後の話でどうやらピクミンたちには沢山の仲間が他にもおり、各地に点在しているとのことだった。そして一番近いのは青いピクミンが身を潜めたという『要塞都市「樹海のヘソ」』とのことだった。
そんな関係で今、コスモはスター・ドルフィンに適当なことを言ってオニヨンとともに樹海のヘソへと向かっているわけであった。
『コスモさん。先ほどから軍事回線で信号や無線が飛び交っているんですが・・・』
「軍事回線で?発信源は?」
『目的地である要塞都市樹海のヘソです』
「あそこでなにが・・・回線を傍受できるか?」
『少々お待ちください・・・・対傍受プログラムを掌握。回線開きます』
〔・・・・ひが・・んだい。えんぐ・・む〕
「なんでこんなに音質が悪いんだ?」
『回線がパンクするくらい無線が送られているためだと思います。しかもその大半が救命信号や救援、救助要請です』
「あそこは軍事拠点の要所なはず・・・何が起こっているんだ?」
『わかりません・・・ですが、どうやら攻撃を受けている様子です』
「だれが?」
『そこまでは・・・あ、そろそろ防空レーダー索敵域に入ります』
「んー・・・ステルスで潜り込むしかないか」
『しかし一般機のステルス化は国際条約で禁止されています』
「今は緊急時だ。それに気づかれなければ処罰される心配もない」
『まあそうですけれど・・・でもオニヨンはどうするんですか?』
「あれは見たところ金属で出来ているわけではないおそらく引っかからないだろう」
『そうですか・・・ではいきますよ』
そうスター・ドルフィンが言うと機体外部から起動音がし、表面の外装がステルス化されていくのがわかった。
「もうもとの生活にはもどれないかもしれない・・・」
コスモは不意にそう思った。