なんだかんだでコスモは無事、近未来都市「希望(の森)」に到着し、その第一歩を踏み出した。
「ここが夢にまで見たガイアかー・・・・あんまりホコタテ星と変わらないな」
と、一人で笑って居ると上空からサイレンが聞こえた。
「ん?・・・特殊防衛隊・・・・かな?」
早朝にも関わらず救護艇と思われる飛行輸送車(政府、軍のみが飛行車を使用している)が何台か猛スピードで西北へと飛んでいった。
「そういえば、宇宙から見たときに赤い場所がいくつかあったな・・・宇宙から見えるほどだから相当な大火事だろう。あとでニュースでもチェックしてみるか。じゃあスター・ドルフィン、行ってくる」
『お気をつけてー』
コスモはスター・ドルフィンの物質圧縮機で小さくし、状態維持箱という特殊な箱に入れておいた荷物を取り出して荷台に載せ、人がせかせかと動き回る大通りを進んでいった。
「それにしても尋常じゃない慌てようだな」
荷台を押しながらコスモはキョロキョロと辺りを見渡した。政府の役人や富豪、富裕旅行者が大半を占めているが皆何かに焦っているかのようにせかせかと動き回っていた。
「あの火災と関係があるのか?」
そう思いつつコスモは走り書きをしたメモを片手に目的地へと向かった。
PULLLLL・・・
ふいにヘルメットの無線機と接続してあった携帯電話が鳴り出した。
「誰だろう?」
そう思いつつも左耳の辺りにある受信ボタンを押し電話に出ることにした。
「もしもし・・・?」
〔輸送業者の人かい?〕
「あ、はいホコタテ運送のものです」
〔依頼主のスコットだ〕
「存じております。予定時刻までにはお届けできると思いますが・・・」
〔そのことなんだが・・・もう希望へ?〕
「はい、今ご自宅へ向かっているところです」
〔少し急いではもらえぬか?〕
「?予定時刻より少し早いペースなんですけれど・・・」
〔君も知っているだろう?各地で起きている?〕
「火災ですか?」
〔火災?それだけじゃないだろ〕
「・・・・すみません。ロケットだったものでニュース見てないんですよ」
〔そうか・・・今、このガイアで異変が起きている。今はこれしかいえないが兎に角急いでくれ。チップも弾む〕
「分かりました。なるべく急ぎます」
会話を終え、言われたとおり駆け足でコスモは荷台を押し始めた。
「異変って何なんだ?」
コスモの心に一抹の不安がよぎった。