フラフラしていては作業の邪魔になりそうだったのでコスモは夜のうちに飛ばしてきたスター・ドルフィンに乗り込んだ。
幸いあれだけの戦闘にもかかわらず破損一つなかったが「もし攻撃を受けたらどうするんだ」とスター・ドルフィンに散々叱られた。
スター・ドルフィンが傍受している情報とマップのデータを照合し3D化して見てみると未だに各地で戦闘が続いているようだったが拠点を次々と失墜し戦力はかなり欠かれていた。特に陸軍の拠点「樹海のヘソ」、ここ「S.A.C.B.」を落としたのは相当な痛手のようで双方の付近で陸軍はほぼないに等しく未だ長引く戦闘は専ら海軍によるものだが海軍も拠点である「大水源」、「神酒の海」を失っておりそう長くは持ちそうになかった。が、第1都市である「希望」だけはやはりガイア防衛省がある関係か徹底抗戦をつづけ原住生物たちを迎え撃っていた。が、この駐留軍の衰退は同時に本国からの増援が急がれる恐れがあったためコスモに暗い影を落とした。
「こんな戦争早く終わらせたいな…」
暗い影を払うかのようにコスモは勢いよく3Dディスプレイを消した。
「スター・ドルフィン。宇宙の様子はどうだ?」
『特になにもないですね。まだ増援軍は来ていないようです』
「そうか…」
『できれば来なくていいんですけどね…』
「全くだ。こんなことの元凶を作った連中の考えが分からない。いや、わかりたくもない」
『そうですね…ん?コスモさん。外でピクミン達が呼んでますよ?』
「え?」
せっかく熱くなっていた感情がその一言で完全に冷めてしまった。
とりあえず呼ばれているので外へ出ると直後にピクミン達に運ばれてしまった。
いざ、基地の中へ戻されるとピクミン達が懇願しているわけがわかった。昨日は死骸を回収しピクミンを増やしたのはいいのだがあまりにも増えすぎピクミン達だけでは抜けなくなってしまったのだ。何分彼らの手は小さいので一匹抜くだけでもかなり疲れるのだろう。近くには休憩しているピクミンが大勢座っていた。
「こういう時こそ腕の見せ所だな」
と、早速コスモはピクミンの連続抜きを披露した。
「オー!」
というピクミンの歓声がすぐに沸き起こり気分を良くしたコスモはペースを早めどんどんどんどん抜いていきすべて終わったころにはすでに夜だった。
(こんなことでいいのだろうか…)