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IS〜深緑の狙撃姫〜 - 私は鈴の居場所を守るだけですby鈴音

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私は鈴の居場所を守るだけですby鈴音

第九章 揺らぐ絆/Pの影
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レストラン・アギト


鈴音に翔一が料理を振る舞っていた。

そして料理を食べた鈴音はポツリと言った。


「・・美味しい。」

「それが他の誰でもない君の意思と感情だよ。美味しい物を食べて笑うというのはとても素敵なことなんだよ♪」

「・・翔一さん、あなたは何で仮面ライダーとして戦ったのですか・・?」

「う〜ん・・。」


鈴音の質問に翔一は少し考えてから答えた。


「みんなの居場所を守るためかな。たぶん一夏くんたちも同じ思いを抱いていると思うよ?」

「みんなの居場所を守るため・・。それが織斑一夏の戦う理由・・。」


鈴音は翔一の言葉を頭に強く焼き付いた。

勢いよく立ち上がってフェニックスゾディアーツに変わり飛んで行った。


廃工場


「皆、ここから逃げて!」


ヴァルゴは一夏とティアナを除いて逃がした。


「いっくん、ティアナちゃんは私と一緒に!」


ヴァルゴは一夏とティアナを引き連れて姿を消した。


「はぁ!」

「ホアタァ!」


フォーゼはソード、メテオはシャフトを振るってサジタリウスに仕掛けるがその全てが軽くあしらわれている。

メテオはシャフトにスイッチをセット。


(リミットブレイク!)


「メテオストームパニッシャー!」


メテオストームパニッシャーを放つがロックオンのお株を奪うノールックシュートで撃ち落とし、さらにメテオを射抜く。


「・・そんな。」


メテオは変身が解け、ゆっくりと倒れる。


「ロックオン!この!」


フォーゼはブーストモードに切り換え、スイッチをセット。


(リミットブレイク)


「いっけー!」

「ふん、甘いな。」


サジタリウスは上に弓を放つとそれが無数の矢となってフォーゼに襲い掛かる。


「うわあ!」


フォーゼも変身が解け、倒れる。


「これでわかったかな。私は力を発揮していない。」


そう言ってサジタリウスは姿を消す。


「うう・・くそー!」

「ロックオン・・。でもあいつ、強い・・!」


ロックオンは涙を流しながら地面を殴る。

ジェノバの呪縛を使っても圧倒的な差を見せつけられた。


ヴァルゴはティアナと一夏を引き連れて別の場所にワープ、束に戻り倒れる。

スイッチは転がっていく。


「束さん!」

「いっくん、ゴメンね。束さんが世界を変えたから・・。ティアちゃん・・ちょっと耳を貸して・・。」

「はい。・・え?博士!しっかりして!」


束はティアナの耳元で何か話して気絶。

ティアナと束が話をしている間、一夏は束を病院に搬送するために電話をしていたらしい。


「とりあえず病院だ。連絡をつけておいた。」

「残念だけど、そうはさせないよ。」

「ヴァルゴ、よくもあのお方を裏切ったな・・!」


スイッチを拾ったレオとリブラが現れる。

一夏はドライバーを装着してメモリを起動。


(エターナル!)


「変身!」


(エターナル!)


一夏はエターナルに変身、冷酷モードを発動。


「うおああ!」


エターナルはエッジと格闘で立ち向かうが幹部二人という不利の中徐々に追い詰められていく。


「さっさと倒れれば楽になるものを・・!」

「そうね、君は何も守れない。早く倒れたら?」

「俺はこれ以上大切なものを無くしてたまるか・・!まだまだこれからだ!」


エターナルはジョーカーを生成しようとするが上空から炎が放たれエターナルはそれを避ける。


「来たか、フェニックス。」

「さあ私たちと一緒にエターナルを倒しましょう。」

「焔・・。」


降りてきたのはフェニックスでエターナルをチラッと見たあと・・。


「(鈴、あなたが大好きです。これ以上は巻き込めない・・。)超新星・・!」


超新星が取り込まれると鈴が分離。

フェニックスノヴァに変わる。


「鈴ちゃん!」

「焔・・!」


ティアナは鈴を保護、エターナルは構えるがフェニックスノヴァはレオとリブラを攻撃。


「何!?」

「織斑一夏、私は鈴の居場所を守るだけです。」

「今はそれでいい。」


二人は力を合わせてレオとリブラを追い詰める。


「焔、とどめを刺すぞ。」

「私に命令しないでください。織斑一夏。」


フェニックスノヴァは羽を広げて飛翔、エターナルは走りながらメモリをエッジにセット。


(エターナル・マキシマムドライブ!)


エターナルは右足に炎を灯らせ、フェニックスは宙返りをして脚を獰猛なクローにして炎を灯らせる。


「はああ!」

「うおお!」


フェニックスノヴァは奇しくもオーズ・タジャドルコンボのプロミネンスドロップと同じ形のキックを放ち、エターナルは強化型キック型エターナルレクイエムを放つ。


「レオ!ここは退きましょう!」


リブラは錫杖を叩きつけ姿を消し、技は不発に終わる。

エターナルはフェニックスに向き直り、手を差し出す。


「・・・!?」


フェニックスノヴァはエターナルを無視していきなり走りだしヴァルゴの前に立ち・・。


ドスッ


矢が突き刺さった。

フェニックスノヴァは膝をつく。


「ぐ・・。」

「お前は・・サジタリウス!」

「君の事だ、必ずヴァルゴを庇うと思っていたよ。さあ、鳳鈴音と一つになれ!」


サジタリウスは鈴を操り、フェニックスノヴァと一体化させる。


「う、うああ・・!い、嫌だ・・!」


さらに強大な炎を纏ったフェニックスノヴァに変化。


「ヴァルゴはもう動けまい。そこで見ているがいい。」


そう言ってサジタリウスは姿を消す。


「ピギャァァア!」


フェニックスノヴァは火炎弾を無差別に放つ。


「ティアナ、あいつを助けたい!指示を頼む!」

「・・うん!」


ティアナは二人を救うためにどうすればいいかを考える。


(オーシャン・トリガー・マキシマムドライブ!)


この間エターナルは水属性を持たせたエッジから放たれる弾丸で応戦。

しかし熱で蒸発してしまう。


(恐らくあの子と鈴ちゃんが融合してあの力を発揮している。それを分断出来れば・・。)


ティアナは焔と鈴を分断すれば弱体化すると読むがガイアメモリに分断できる能力があるかを考える。


「一夏くん、一か八かになるけどエクストリームで強化したジーンを使って!それで鈴ちゃんを分断できるかもしれない!」

「わかった!今はそれに賭ける!」


エターナルはエクストリームとジーンのメモリを生成してセット。


(ジーン・エクストリーム・マキシマムドライブ!)


「・・すまん!」


エッジに光が点りフェニックスノヴァを突き刺す。


(イメージしろ・・!鈴と焔を別々に分割、それらの個体を再構成・・!)


光が辺り一面を覆う。

光が晴れると鈴が気絶していた。

そして焔は・・。


「そんな、失敗したのか!?」

「ふふ、もともと私はコズミックエナジーで構成された仮初めの生命体・・。」


焔は光を放ちながらゆっくりと消えていく。

我望が作り出したコズミックエナジー人間なのだ。


「・・私は守れたでしょうか?鈴の居場所を・・。」

「ああ、お前は立派な人間だよ!だから消えるな!」

「・・・。」


焔は残り少ない力を振り絞り、蒼く輝くガイアメモリを作り出す。


「これは・・ヒート、あなたの炎、ファイヤーの炎を合わせた特殊なメモリです・・。このメモリはあなたに新しい力を与えてくれるはずです・・。」


そう言い残して焔は消える。

Pのメモリを残して・・。


「焔、もうこれ以上大切な物をなくさないために俺は戦うよ・・。このフェニックスメモリと共に・・!」


(フェニックス!)


あのあと束は病院に搬送され、一命をとりとめた。

気絶する前、束はティアナにこう言った。


「ティアちゃん、君は・・。」

(博士、あなたは私に何を伝えたかったの?)


そして箒・・。


(そういえば一夏は私との約束を覚えているのか?)


果たして箒の約束とは何なのか。

そして箒の黒い部分が本人の知らない所で嘲笑っていた・・。


(これも運命かしら。篠ノ乃さんの中に・・。)