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IS〜深緑の狙撃姫〜 - あたしを・・ずっと離さないでね・・!byロックオン

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あたしを・・ずっと離さないでね・・!byロックオン

第三章 臨海学校/対話するIS
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「作戦完了・・と言いたいところだが、お前達は独自行動により重大な違反を犯した。帰ったらすぐ反省文の提出と懲罰用の特別トレーニングを用意してやるから、そのつもりでいろ。」

「・・ああ。わかった。暴走ISを止めた代償がこの程度で済むなら安いものだ。」


戦士達の帰還は冷たいものだった。


「うにゅ〜・・。」


正座している一同の後ろでロックオンは脳の酷使で知恵熱を起こし、頭に冷えピタを装着、かわいらしい呻き声を上げながら横になっている。

まあミサイルを放つを始め、ホルスタービットの操作とライフルビットとピストルビットの切り換え、さらにそれらの操作、ホルスタービットを合体させてシールドを形成、加えてライフルビットとも合体させて収束ビームを放つなどといった並列処理を同時に行いつつ自身も手にしたライフルで攻撃。

ロックオンがどれだけ優れた空間認識能力を持っていてもオーバーヒートするのも当然だ。


「はい、みなさんこれを飲んでください。夏はそのあたりも意識しないと、急に気分が悪くなったりしますよ。」


真耶からスポーツドリンクのパックを受け取る。


「・・・。」

「何だ?まだ何かあるのか?」


じっとこっちを睨んでいたので、一夏は口を開いた。


「・・しかしまあ、よくやった。全員、よく無事に帰ってきたな。」

「ふん・・。」


照れくさそうに千冬はそう言う。

一夏は鼻を鳴らすが口元は笑っていた。

女子が着替えるため一夏は部屋を出る。

夕食になり、ロックオンは少し回復、美味しく夕食をいただいた。

旅館から離れた場所で千冬と束が話をしていた。


「とある天才が、大事な妹を晴れ舞台でデビューさせたいと考える。そこで用意するのは専用機と、そしてどこかのISの暴走事件だ」


束は答えない。

そして、千冬は言葉を続ける。


「暴走事件に際して、新型の高性能機を作戦に加える。そこで天才の妹は華々しく専用機持ちとしてデビューというわけだ。」

「やはりそうか。あんたらしいやり方だよ。篠ノ乃束。」


向こう側から一夏がやって来た。


「一夏!」

「いっくん!」


まさかの乱入者に千冬と束は驚くが一夏は話を続ける。


「あんたならコアを弄る事ぐらい朝飯前だろうが、あんたが弄った証拠がないから何とも言えない。」

「いっくん、君は何を知っているのかな?」


束の一夏を見る目が鋭くなる。


「俺は福音のコアと対話を果たした。お母様を恨まないでと言っていた。」


それを聞き、千冬は一夏の胸ぐらを掴む。


「一夏!どういうことだ!?福音のコアと対話を果たしたとは!?」

「へえ、興味深い話だねぇ。聞かせてほしいな。」


一夏は千冬の手を払いのけ、二人を睨み付ける。


「妹の専用機デビュー戦という下らない理由で国が協力しあい、苦労して開発したISを暴走させた挙げ句、被害を最小限に留めようとロックオンが組んだプランを変更、専用機を受け取って浮かれていた篠ノ乃箒を戦場に送り込んだあんたたちに話すと思うか?・・特に軍で指導したことのあるあんたは篠ノ乃が浮かれていた事を知っていた・・!なのになぜプランを変更した!?」

「・・それは。」


一夏の千冬は言葉に何も言い返せずむしろ的を射すぎていた。

一夏はそれにと付け加え・・。


「世界を変えた責任を取らずに世界を見ようとせずただ教鞭を取るだけのブリュンヒルデや世界や人と向き合おうとせず逃げ回っているだけの天災科学者に話す事なんか何もない。この世界はあんたらのおもちゃじゃない。人が世界を作っているんだ。」


そう言い残して一夏は去っていく。


(今のセリフ・・アリーナのアンノウン事件で聞いた・・。まさかな・・。)


千冬は一瞬一夏がエターナルかと考えたがそんな訳がないと考えを捨てた。

二人は一夏の変貌ぶりに驚きを隠せず何が一夏を変えたのかが気になった。


夜・海岸


一夏は旅館を抜け出し、海を見ながら涼んでいた。


「一夏。」


そこへ胸元が開いた水色の水着を着たロックオンがやって来た。

ロックオンは一夏の隣に腰を下ろし頭を一夏の肩に乗せ、一夏はロックオンの頭を優しく撫でる。


「もういいのか?」

「うん。初めてだよ、ビット操作で知恵熱出したの。」


ロックオンは普段のクールビューティーを潜め、一夏と二人っきりの時に発動する恋人モードになっていた。

二人は静かに海を眺める。

波を打つ音だけが響き渡る。


「・・ねえ、倒れている時にね・・父さんと母さんに会ったの。」

「うん・・。」

「父さんは言ってた・・。夢と誇りを持てって・・。そしてどんな時も誇りを忘れるなとも・・。」

「・・そうか。」


ロックオンは一夏を抱き締める。

ロックオンの胸が一夏の胸板に当たって形が変わる。


「あたしが一夏やシャルたちを守るから・・!もう一人はイヤなの・・!」

「ロックオン。」


一夏はロックオンを離してまっすぐにロックオンを見る。


「俺もロックオンやシャルたちを守る。何があっても。」

「一夏・・もう一回抱き締めて・・!あたしを・・ずっと離さないでね・・!」


一夏はロックオンに答えるようにもう一度抱き締めた後、キスをした・・。

それを箒は見ていた。


「ロックオン・・!貴様だけは・・!」


翌日、撤収作業を終えてバスは出発。

サービスエリアで休憩をしていると女性が入ってきた。


「織斑一夏くんとロックオン・ストラトスっているかしら?」

「あ、はい。何ですか?」

「はい?」

「ふ〜ん、君らがそうなんだ。あ、紹介が遅れたけど私は銀の福音の操者、ナターシャ・ファイルスよ。」


一夏はそれを聞いてナターシャの手を引いて外に出る。

場所を変え、一夏は話し出す。


「福音からメッセージを預かっている。恨まないでと。」

「!?」


メッセージを聞き、ナターシャは驚く。


「確かに伝えたからな。」


一夏はバスに戻るために歩き出す。

ナターシャは一夏を呼び止める。


「待って!あの子は満足してたの・・?」

「・・あんたは幸せ者だ。福音はあんたを守るためにコアネットワークの切断とかを自分の意志でやったとさ。」

「う・・うう・・。」


一夏は振り返らずにナターシャにそう告げ、ナターシャは泣いていた。


同じ頃、この世界に異物が入り込んで来た。


『ヴヴヴ』


ミラーワールドが消滅し、この世界にもう存在しないはずのミラーモンスター・・シアゴースト・・。


「むぅ、この世界に来てしまったか・・。あの二人をここへ呼ぶか・・。」


さらに鏡の中から黄金のライダーがそれを見ていた。

とある理由で現在もカードデッキが残っている仮面ライダー龍騎と仮面ライダーナイト以外のデッキは消滅。

なのにここにいるのは消滅したはずの黄金のライダー・・仮面ライダーオーディン。

オーディンはオーロラを出し、二人の男性をこの世界に呼び込む。


「何だ?ここは・・?」

「ここがどこだろうと俺は戦えればいい・・!」


一人は茶髪のオールバックの男性、もう一人は金髪に近いボサボサ頭の男性。

一夏とロックオンが二人に出会うのはほんの少し先の事である・・。