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IS〜深緑の狙撃姫〜 - アリーナの客を解放してもらうぞ・・!by一夏

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アリーナの客を解放してもらうぞ・・!by一夏

第五章 学園祭/千冬の罪・月と氷の来訪者
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ラビットハッチ


氷河のISの力を借り、月光闇の粒子を全て凍らせて無毒化に成功。

現在作戦会議を開いている。


「月光闇・・あれがあるとまともに戦うことは難しいな。」

「そうだね、下手をすればISを纏ったまま操り人形になってしまうから。」


やはり月光闇をどうにかしない限りロックオンたちの参戦は難しい。

こちらには一夏がいるとはいえ、紅椿を越えるISがたくさんあるため、操られると勝ち目は薄くなる。


「そうだ、これならどうだ?」


マドカが提案する。

提案は一発で閃羅を仕留めるというもの。

それが可能なのはマドカのセラヴィーとロックオンのサバーニャ。

それもトランザムを使用しての一斉砲撃。


「それも、アリーナの外からの精密砲撃だ。」

「うーん、先手を打つならそれしかないか・・。」

「ディーン兄さんたちには避難誘導に当たってもらおう。」

「よし、それで行こう。」

「なら〜万全の〜整備を〜しよう〜♪」


本音がダボダボの袖を振り上げて呼び掛ける。

各々の装備とエネルギーを確認。

閃羅から観客を取り戻す戦いが幕を開く。


アリーナ


ここは別の国と思うくらい禍々しい雰囲気が立ち込めている。

その中心に自身のISのルナ・エクリプスを身に付けた閃羅が立っていた。

まるで女王のように・・。


外見は胸部に光り輝くエネルギーコアが4つあり、右腕にはメビウスの物より一回り大きいアームキャノン、背中には極少量の光でも吸収、それで光速飛行や光速移動を可能にさせる翼、左手には長く白い持ち手とその先端にある金色で大きめの三日月状の装飾が付いた杖を持っている。


「私の計画もあと少しで成就・・。氷河さん以外の男性では私を止められません・・!この世界なら、私の思うがまま・・!・・!」


ルナ・エクリプスからアラートが響き、上を見るとそこにいたのはマドカだった。

上空にいるマドカはトランザムを発動、ダブルバズーカとクアッドキャノンを展開。


「・・!まずい、バレたか!だが、このまま作戦を決行する!・・高濃度圧縮粒子、完全解放!」


セラヴィーの後ろの顔のパーツが展開、ダブルバズーカに殺人的なエネルギーが集束。


「発射!」


フェイスバーストモードを発動、ダブルバズーカに集束したエネルギー弾を発射。

アリーナのシールドを突破して閃羅に向かっている。


「くぅ、こざかしい真似を!」


閃羅は避け、砂煙が巻き起こりクレーターができる。

だがこれは予想通り。

さらに閃羅は別方向からアラートを感知。


「また・・!」


外でロックオンはホルスタービットとライフルビットを合体、格子状に組み合わせる。

ホルスタービットから火花が走る。


「ロックオン・ストラトス!狙い撃つわ!」


ホルスタービットから収束ビームが放たれアリーナの壁を貫通。

マドカのが面制圧のビームなら、ロックオンのは範囲制圧のビーム。

閃羅は再びそれを避ける。


「なぜ・・!?月光闇は私が解除するか冷気で粒子を凍らせないといけないのに・・!・・はっ!」

「貰ったぁ!」


一夏がバスターソードを手に襲いかかる。

なぎはらいがヒットして閃羅のエネルギーを削る。

そしてビームを放った二人はアリーナから離脱。


「奇襲成功。さて、アリーナの客を解放してもらうぞ・・!」


一夏はバスターソードの切っ先を閃羅に向ける。


「どうやって私の月光闇を解除したのですか・・?」

「お前の月光闇は強力な媚毒とはいえ所詮は個人の力。ロックオンたちは宇宙の力で解毒した!」

「訳がわかりません・・!」


閃羅には見落としがあった。

それはシャルがフォーゼであることを知らなかったこと。

フォーゼとメテオは系統が違えどコズミックエナジーを使用して戦うライダー。

つまり、ラビットハッチを完全制圧するためにはあの場にシャルを残すべきではなかったのだ。


「まあいいでしょう。あなたはこの方と戦って貰います・・!」


そう言ってアリーナから出てきたのは・・。


「一夏ぁ・・。ここにいると何だかスゴくふわふわするんだ・・。」

「箒・・月光闇に取り込まれたか・・!」


歪んだ目をしている箒で、しかも紅椿を展開していた。


「・・くっ!」


一夏はバスターソードを解除、ソードビットをシールドへ納める。

操られているとはいえ、大切な幼馴染みを傷付ける訳にはいかない。


「おやおや、やはり幼馴染みに手は出せませんか?」

「・・当たり前だ。特訓を見なくなっても箒は大切な幼馴染みだ・・!手を出せるわけないだろ・・!」


さらに一夏はダブルオークアンタも解除。


「ふふ、聞き分けのいい人は嫌いではないです。箒さん、一夏さんをあなたの物にしていいですよ。」

「・・ふふ、一夏・・愛しているぞ・・。殺したい位に!」


箒は雨月で一夏を斬ろうとする。

一夏はシールドを部分展開して攻撃を防御。


「箒・・!お前・・!」

「一夏・・私を愛していないのか・・。そうか、やはりあの泥棒猫か・・!一夏に触れていいのは私だけだ!」


一夏は箒の猛攻を防御したり避けたりしてやり過ごす。


「一夏の笑顔!骨!血に至る全ては私だけの物だ!それをどこの馬の骨か知らない汚れた女に一夏を染められる位なら・・!全身全霊をかけてお前を殺す・・!」

「箒・・!お前正気じゃない・・!狂ってる・・!」


一夏は箒の狂気ともいえる愛に背筋が凍り付きそうになった。

自分を愛してくれるのは嬉しい。

だが箒はロックオンを福音の手を借りたとはいえ、その手で撃墜している。

その事を考えていると体勢を崩してしまう。


「しまっ・・!」

「貰った!」


箒は雨月を降り下ろす。


ドン!


その時、一夏は押し出される感覚を感じた。


「え・・?」


ザシュ!


「えへへ・・。」

「シャル、どうして・・!?」

「バカな・・!」


シャルが間に入り込み、斬撃を受けてゆっくりと倒れる。

氷河は思わず氷のステルスを解除してそれを見ていた。


「一夏は・・切り・・札だから・・。箒・・を・・かな・・らず・・。」

「うそ・・だろ・・。」

「シャルーーーーー!!!」


シャルはゆっくりと手を下ろし目を閉じる。

そこには一夏の悲痛の叫びが空しくこだましていた・・。

シャルロット・スカーレット・・死亡。