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IS〜深緑の狙撃姫〜 - 僕を見守ってね・・byシャル

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僕を見守ってね・・byシャル

第四章 夏休み/最強と最狂
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フランス・デュノア社


「さて、早く終わらせましょう。」

「うん。」


ロックオンはシャルと共に受付を済ませて待合室へと向かう。


待合室


ロックオンたちは秘書に連れられここに案内された。

お茶を飲んだり、シャルと談話したりしながら社長が来るのを待つ。


「お待たせした。君がアイルランドの代表か。」

「はい。・・初めまして、私はアイルランド企業・ミストナック次期社長、セリス・スカーレットと申します。本日はお忙しい中、貴重な時間を割いて頂き、ありがとうございます。」


この場はコードネームのロックオン・ストラトスではなく、セリス・スカーレットとして振る舞う。

ロックオン挨拶をした後、頭を下げる。

社会人のマナーや社長の振る舞いは社長代理のリティアから学んだ。


「さて、シャルロットの引き取りについての話だったな。」

「はい、こちらはドライブのデータと専用機の返還を条件にシャルを引き取りたいと言って合意、あとはこちらで手続きを行う為に来ました。」

「では、これにサインを。」


ロックオンは書類をよく読み、サインをする。

デュノア社長は書類を受け取り、確認。


「フム、不備はないな。ではこれでよしとしよう。(娘を・・シャルロットをよろしく頼む)」

「本日はどうもありがとうございました。(任されました。シャルは必ず私たちでお守りします)」

(たまに手紙を書くからね)


話し合いが終わる。

その際三人はアイコンタクトで会話を交わす。

社長はこうしなければ娘を守れない事を悔やむがシャルが手紙を書くということで少し救われた気持ちになった。

受け取った資料の中に社長からシャルに充てられた手紙が同封されている。

すると突然ドアが開く。


「パパ、泥棒猫の小娘が来てるって!?」

「アレクシア、後にしなさい。」


入ってきたのはいかにも高飛車な金髪の少女だ。

アレクシアはシャルを睨むように見る。


「ふん、泥棒猫の娘の癖にノコノコ来るなんてね。」

「君も相変わらずだね。いや、高飛車な部分が強くなってるか。」

「何ですって!」


言い合いを見てロックオンはシャルを納めにかかる。


「シャル、気持ちはわかるけど落ち着きなさい。ここで言い合いをしても何もならないわ。」

「あ、ごめんね。セリス。」


ロックオンが宥め、シャルはようやく落ち着く。


(何こいつ、気にくわないわ。)


アレクシアはそれを見て面白くなかった。


「ねえ、あんたも代表候補生なんでしょ?模擬戦しようよ。」

「え?」

「どうしてまた?」


するとアレクシアはロックオンとシャルを睨みながらいう。


「こいつら気にくわないの。誰が一番強いか教えてあげるの。」


シャルvsアレクシアの模擬戦が決まった。

シャルが勝てばアレクシアが暴言を吐いたことを謝る。

アレクシアが勝てば未だに解けずにいるドライブのデータのパスワードを教え、ドライブ製作にかかる費用と環境を提供することを約束。


「シャル、あなたならできる。アリオスを託したあたしを信じなさい。」

「うん、行ってくるね。・・アイハブコントロール。シャルロット・スカーレット、飛翔します。」


シャルは試験場へ飛び出す。

アレクシアのISはラファール・リヴァイブをベースにアレクシアの好みもあるのか、ミサイルランチャーと大型ガトリングが装備。

目を引くのはグレースケールと呼ばれるシールドバンカーだ。


「ふ〜ん、フルスキンか。しかも例のドライブまでついてる。私が勝てばこれにドライブを着けてもらうんだ。」

「悪いけど、セリスから託されたんだ。その期待に答えないといけないからね!」


ブザーが響き、アレクシアはガトリングを構えて乱射。

シャルはそれを避けながら腕のビームサブマシンガンで応戦。


「ふん、やるじゃん。」

「それはどうも!」


アレクシアはミサイルを発射、シャルはツインビームライフルを両手に持ち撃ち落としていく。


「くぅ、泥棒猫の娘の癖に生意気よ!」

「それそれ!」


シャルはミサイルが放たれなくなっても、ツインビームライフルを連射、アレクシアのシールドエネルギーを削っていく。


「ウソだ!ウソだ!こんな泥棒猫なんかに私が追い込まれるなんて!」

「焦りは攻撃のブレを呼び込む。まあ、君に言っても無駄だろうけどね。」


アレクシアはガトリングを放つが精度が大きく欠けており、シャルはツインビームライフルを収納して高速移動しながら攻撃を避けつつビームサーベルを抜き、スレ違いざまに連続で切り抜け、とどめに至近距離でビームサブマシンガンを放つ。

アレクシアのシールドエネルギーが空になり、勝負がつく。


アレクシアは思った。


自分は代表候補生のはず、代表候補生を捨てた泥棒猫になぜ負ける?


ウソだ。


私はアレクシア・デュノア、世界シェア二位の社長令嬢のはず、あんな泥棒猫ごときに負けるはずない。


アレクシアは色んな感情が渦巻く中、シャルはロックオンとハイタッチを交わしていた。


「さすが。アリオスは可変型高機動ISだけどうまく戦えたわね。」

「そうかな。」

「変形やトランザムを使用しないでうまく立ち回ったじゃない。」


シャルの戦いを褒めるロックオン。

アレクシアはそれを聞いて驚く。


(あれで手加減していた・・!?悔しいけど・・完敗ね・・。)


アレクシアは悔しさを胸にシャルの元へと行き、頭を下げる。


「・・泥棒猫呼ばわりしてごめんなさい。」

「・・君は高飛車だけど賭け事ではちゃんとその通りの事をやる。だから僕は君のこと嫌いじゃない。・・お互い腕を上げたらまた勝負しようよ。」

「・・次は負けない。」


そう言ってアレクシアはその場を去る。


墓場


ここはシャルのお母さんが眠っている墓地。

デュノア社でのやることを終え、シャルの要望でここへ来ていた。

ロックオンも、報告するべき事だと思っているので一緒に来た。

シャルとロックオンは花を供え、手を合わせる。


(お母さん、デュノアじゃなくなったけど僕を見守ってね・・。)

(シャルのお母さん、シャルはあたしたちが全力で守ります。だからシャルを温かく見守ってあげて下さい・・。)


ロックオンはシャルを守る事を誓い、シャルはこれからの未来を歩く事を誓う。

墓参りを終えた二人はアイルランドへと向かう。