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IS〜深緑の狙撃姫〜 - 火菜の歌は心に響く音だ・・by一夏

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火菜の歌は心に響く音だ・・by一夏

第六章 キャノンボールファスト/謎の黒いIS
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放送局から帰った一夏たち。

一夏はインビジブルメモリで姿を消して撤退した。

寮監室へと向かい、報告を行う。


「織斑先生、ラジオを止められませんでした。すいません。」

「まさか戦闘中に流していたとは思ってもいませんでした。」

「姉さん、すまない。こっちも別の幹部の相手をしていた。」

「不測の事態も起こり得る。仕方あるまい。誰がスイッチを使ったのだ?」


ロックオンはトップアイドルの覇音響がスイッチャーだと説明。

さらに幹部の一人だということと音楽を武器にすることも説明。


「そうか・・。現役トップアイドルが幹部か・・。」

「とにかく、対策を考えます。」


火菜が泊まっているホテル


(響ちゃん・・昔はあんな音楽を奏でていなかったのに・・。)


火菜は友達の響があんな音楽を奏でていたのを痛く思っていた。

思えば響の音楽は何かが違っている。

火菜はIpodに入っている曲を聞き始める。


(Time Judged All・・二人でよく歌った曲・・。私が火野映司で響ちゃんがアンクを・・ライオンでは響ちゃんがシェリルで私がランカを歌った・・。もう一緒に歌えないのかな・・?)


曲を聞き終わり、次は明日収録で歌う曲の練習を始める。


(ダイアモンドクレバスを練習しないと・・。私は響ちゃんみたいにおとんとおかんが有名人じゃないし、歌も上手じゃないから頑張らないと・・。)


神様に恋をしてたころは・・♪


こんな別れが・・♪


来るとは思ってなかったよ・・♪


火菜の歌声はどこか悲しさが混じっていた・・。


倉持技研


リブラがカプリコーンの能力を我望に説明。


「ほお、面白いね。音楽・・ギターによる音波攻撃だけでなく、歌による音波攻撃・・。興味深いね。」

「やはり幼いころから音楽に触れていたのが大きいかと。」

「いいねぇ。それはそうと、カプリコーンの能力でコアスイッチの在りかを探せるかもしれないな。」


果たしてコアスイッチとは何なのか・・。


翌日


「うぃ〜す。」


一夏が教室のドアを開けて中に入るとあちこちから響のラジオがいいといった熱心的ファンが教室を埋め尽くしていた。


「これはまずいな・・。」

「・・〜〜♪〜♪」


昼休み・屋上


一夏が少し大きい弁当を持参、シャルとロックオンがそれをつまんでいる。


「そういえばさ、僕たちもラジオを聞いたのに何で大丈夫なんだろう?」

「たぶんだけど、あたしとシャルはコズミックエナジー、一夏は地球の記憶の加護があるからだと思う。」


卵焼きをつまんでいるシャルの質問に唐揚げをつまんでいるロックオンが答える。


「そういえば、コズミックエナジーも地球の記憶も関係ない火菜も効果はなかったよね。」

「そこから突破口が見いだせるか・・?けど・・。」

「だよね・・。」


その時、ロックオンの携帯に着信が入る。


「あら、火菜からメールが来たわ。・・響と火菜がスタジオでライブだって。だから見に来ないってお誘いね。」

「行ってみない?攻略法が見つかるかもしれないよ?」

「そうだな、行ってみるか。みんなを誘ってな。」


スタジオ控え室


本番前の火菜と響が話をしていた。


「響ちゃん。最近の歌、いつもの響ちゃんの音楽じゃないよ・・。」

「え?はは、何言ってるの火菜。今や私は売れに売れたトップアイドル。私の音楽を認めてくれたから聞いてくれるのでしょ?」


そこへスタッフがスタジオ入りをお願いする声をかける。


「はーい、それじゃ行ってくるね♪」


火菜は響が出ていった後、呟いた。


「・・響ちゃん、音楽は人の心に響かせないといけないって忘れたの・・?今の響ちゃんの音楽は、人の心に無理やり入り込んで従わせているだけだよ・・。」


火菜は音楽や声優業を心から愛しているのでカプリコーンの音楽攻撃が通じなかった。

この業界に入った時、初めてできた友達が響だった。

両親が音楽業界の有名人で響もその血を濃く受け継いでおり幼い頃から音楽に触れていたので早くに才能を開花。


(あの時は響ちゃんに追い付こうと必死だったな・・。)


身近に目標を見つけた火菜は必死にレッスンを受け、なおかつ学業も頑張った。

大学受験のためしばらく学業に専念していたが響のスランプの噂を聞いて不安になった。

ランキングも下の方に行ってしまい、反対に火菜は少しずつ上位に食い込む様になり、仕事も増えてきた。

そして最近の響は再び上位に食い込む様になったが火菜は響の奏でる音楽に違和感を感じていた。


(それがあのスイッチのせいだったら・・。)


響に偽りではない、本当の自分の音楽を取り戻してもらうためにロックオンたちに来てもらった。


スタジオ


「〜♪〜〜♪」


ギターを奏でながら激しい歌を歌う響。

テンションが最高潮に達した所で歌が終わる。


「みんなありがとう〜♪」


響ははけて行き、変わりに火菜がスタンバイ。

その間、三人は話をしていた。


「侵食がかなり進んでるね。」

「確かにな、人のままでも力を操れるレベルにまで達したか。」


そこへスタンバイを終わらせた火菜が入ってくる。


「神谷火菜で歌うのは・・ダイアモンドクレバス。どうぞ。」


曲が流れ始めるが観客は煩いままだった。

挙げ句には火菜にヤジを飛ばす観客もいる。

火菜は気にも止めずに歌い始める。


あなたに出会いいつか輝いて私が生まれて・・♪


愛すればこそ・・♪


愛あればこそ・・♪


希望のない奇跡を待ってどうなるの・・♪


しっとりとした火菜の美しい歌声。

最初は煩かった観客も次第に静かになっていく。

三人も火菜の歌唱力に驚きを隠せないでいた。


「スゴい・・。」

「響の歌が力でねじ伏せるのなら、火菜の歌は心に響く音だ・・。」

「なるほど、歌にもいろいろあるって事がわかったな。」


観客は火菜の歌に耳を傾けていた。

どうやら響の歌の効果が薄れているようだ。

それを響はつまらなさそうに見ていた。


「・・つまんない、こんなしんみりした歌を歌う火菜なんて死んじゃえばいいよ♪」


響はカプリコーンになり、ギターを奏で始め、具現化した音符で火菜を攻撃。


「キャア!」


火菜は吹き飛ばされ、スタジオはパニックに陥るどころか盛り上がっていた。


「さあ、こんなしんみりつまんない歌よりも私の歌で盛り上がっていこうー♪」


火菜は顔を下に向けるが決意した表情でカプリコーンを見る。


「響ちゃん!響ちゃんの音楽は間違ってる!だから、私が止める!」

「やってみなよ。私の音楽が一番だから何をうたったって無駄無駄♪」

「ロックオン、お願い!」


音楽がかかり、マイクを持ち、フリフリのミニスカートを履いたロックオンが現れる。


「みんな!私たちの歌を聞けー!ライオン!」


そして歌い始める。

まずはロックオンから。


星を回せ♪世界の真ん中で・・♪


くしゃみすればどこかの森で蝶が乱舞♪


君が守るドアの鍵デタラメ・・♪


恥ずかしい物語・・♪


なめあってもライオンは強い・・♪


すると二人の音楽がカプリコーンのギターを打ち破り観客は正気を取り戻していく。


「・・あれ?」

「どこよ、ここは?」

「ティアナ、ゾティアーツだ!」


カプリコーンは自分の音楽が破られた事に驚く。

見に来ていた楯無も呪縛が破られた事に驚いていた。


「ウソ・・!」

「ウソだ・・!私の歌は全てを支配するんじゃないの!?」

「君の歌は悪くないよ。けどね、火菜とロックオンの歌は君の歌以上に心に響いて呪縛を破ったんだよ!」


シャルは楯無がいることを知らずにドライバーを装着、楯無はほくそ笑む。


「ふふ、シャルロットさんがフォーゼなんて。」

「悪いけど、ここで君のライブは終わりだよ!」


火菜とロックオンの歌をバックにトランスイッチをオンにする。


(3・・2・・1・・)


「変身!」


シャルはフォーゼに変身、ロケットをオンにする。


(ロケット・オン)


「ライダーロケットパーンチ!」

「うわぁ!」


カプリコーンはフォーゼに押し出されて外へ出る。

その間火菜とロックオンのライブは続いている。


「さあどんどん行くよ〜♪次はRealize!」


半ば火菜とロックオンのライブになったスタジオ。

そんな中で音楽が流れ始め、観客はさらに盛り上がる。

火菜とロックオンは楽しそうに歌っていた。


たどりつく場所さえもわからない・・♪


届くと信じて・・今♪


想いを走らせるよ・・♪


スタジオの外でフォーゼとカプリコーンが戦っていた。

フォーゼはコズミックを取りだし、ロケットと交換してオンにする。


(コズミック)

(コズミック・オン)


フォーゼはコズミックステイツにステイツチェンジ。


「みんなの絆で宇宙を掴む!」


一夏は別の場所でエターナルに変身、レオに立ち向かっていた。


「・・はっ!」

「ぐぅ、やるな。だがこれならどうだ?」


なんとレオは別のスイッチを押すとスコーピオンに変わる。


「・・!別の幹部になれるのか!」

「そうだ。俺は特異体質でな、他のスイッチも使えるのだ。元の持ち主以上にな!」


Lスコーピオンはエターナルに襲いかかり、反応が贈れたエターナルは攻撃を受ける。

次にキャンサーのスイッチを押してLキャンサーに変わり、エターナルはFのメモリを生成してセット。


「次はラウラのキャンサーか・・!ならこっちは野生で勝負だ!」


(ファング・マキシマムドライブ!)


「はぁ!」


エターナルは腰を落としてLキャンサーに襲いかかる。

荒々しい格闘で攻めるがやはりキャンサーなので堅い。


「チィ、やっぱり堅いな。」

「次はこいつだ。」


次にアリエスに変身、エターナルはヒートとトリガーのメモリを生成してセット。


(ヒート・トリガー・マキシマムドライブ!)


Lアリエスの杖を避けてエッジをLアリエスの腹部に突きつける。


「トリガーエクスプローション!」


エッジから火炎放射が放たれ、アリエスからレオに戻る。


「ぐぅ、まさか至近距離で攻撃するとは・・!」


レオはそういい残して姿を消した。


フォーゼはソードを巧みに使い立ち向かう。


「私の音楽に痺れなさい!」

「そうはいかない!これとこれを組み合わせれば!」


フォーゼはビートを具現化してランチャーとビートを交換、オンにしたあとネットの力を付属させる。


(ビート)

(ビート・ネット・オン)


「それ、音符の生け捕りだよ!」

「そんな!音を捕まえるなんて聞いてない!」


カプリコーンが奏でた音を捕まえ、ネットでカプリコーンを拘束して自身が奏でた音で苦しむ。

それを見てフォーゼはソードにスイッチをセット。


(リミットブレイク)


動けないカプリコーンと共にワープゲートに突入、宇宙に出る。


「はっ!ここって!」

「ラスト!」


フォーゼはソードの外装を開いてスラッシュモードにしたあと、スイッチを抜いてもう一度差し込む。


「抜いて、もう一回差し込む!」


(リミットブレイク)


「はあぁ、セイヤァー!」

「うわぁ!」

「・・・。」

「!?」


ライダー超銀河フィニッシュが炸裂、カプリコーンにヒットするがヴァルゴがカプリコーンを連れ去った。


「・・羽根つき。また邪魔された・・。」


倉持技研


ヴァルゴは気絶した響を我望の前に放り投げる。


「なかなか面白かったが・・。」

「では、ダークネビュラに・・。」

「いや待て、こいつはゾティアーツに関する記憶を消去するだけでいい。」


我望の決定にヴァルゴは意外な声を上げる。


「よろしいのですか?」

「構わんさ。それよりもカプリコーンはよくやってくれた。おかげであの観客の誰かがコアスイッチを持っている事がわかった・・。」


土曜日・カラオケボックス


カラオケボックスへやってきた一夏たち。

響は自分がカプリコーンとなって暴れていたことを覚えていなかった。

なので仮面ライダー部と火菜の秘密として黙る事になった。

余談だがロックオンにスカウトが来たらしい。

そして今は火菜と響がTime Judged Allを歌っていた。

それはこの前と違い、心が籠った歌声だった。


(そうだよ、これが響ちゃんの音楽・・。力強いだけでなく心に響いてくる音・・。)

(私は火菜に嫉妬していた・・。どんどん上手くなる火菜を見て不安になった・・。火菜は努力したからあの心を掴む歌を歌える・・火菜には負けない!)


キャノンボールファストまでにカプリコーンの撃破に成功した仮面ライダー部。

大会まであと一週間・・。