時遡ること、少々。
レイスがまだ寝ているとき。
かぽーん
「ふう・・・」
只今、蘭花入浴中。
「樽風呂かあ・・・ちょっと狭いけど快適♪」
そう言って伸びをしていると、少し奥から声が聞こえてきた。
《・・・蘭花は!?あいつはどこに!?》
「あ。レイスさん起きてる。」
別に上がってからやることも無かったので、そのまま修一とレイスの会話を聞いておくことにした。
《ところでレイス。》
《ん?なんだ?》
《あ〜〜と〜姉ってど〜〜〜係?〜女?」
《はあ!?》
小声だったので途中の修一の言葉がよく聞こえなかったが、レイスが驚いているのはよく分かった。
「どうしたんですか〜?」
《いや!何でもない!》
少し心配になったので聞いてみたが、慌てた返事が返ってきた。
「・・・変なの。まあいいか。」
そしてまた一つ伸びをしたが、今度はそのまま俯いた。
「・・・やっぱり言わないとダメだよね・・・」
自分がGSWのスパイだと言うことを、である。
「本当は分かってるのに・・・」
蘭花はずっと迷っていた。レイスに真実を打ち明けるかどうするか。
「・・・・・」
しかし迷っているうちにのぼせてしまい、後に光代と修一の姉二人に救出されることとなった。
「すいません・・・」
「いいんですよゆっくり浸かってて。ただふやけたらもったいないですよ?せっかくの美人なのに。」
「・・・・・」
そう言われて余計に赤面してしまった。
「大丈夫か?」
食事部屋でレイスが蘭花のことを心配していた。
「え・・・ええ。」
「何かあったのか?」
「え?」
「悩みがあるなら聞くぞ?」
「・・・・・」
その会話を修一がニヤニヤしながら見ていた。
「レイスは蘭姉が大事なんだねえ」
「何!?どういう意味で!?」
「いや〜?別に〜?」
その会話を聞きながら蘭花は思った。この人には打ち明けても大丈夫。
いや、絶対に打ち明けなければいけない。秘密を隠しているなんてズルイ事だ。だから今夜話そうと、そう思った。
「じゃあ今夜聞いてもらえますか?」
「・・・ん。いいぞ。」
そして夜はふけていった。