その夜。
リクは貸し部屋の男子部屋で寝ようとしていた。
しかし眠れなかった。そりゃそうだ。明日、戦争の中を行って3神の玉をとってくる。つまり自分の命がかかっているのだ。
「いよいよ明日かあ〜・・・」
好奇心半分、不安半分。今のリクの心情はまさにそんな感じだった。
隣ではレイスが寝ていた。その隣にはヴォーカス。オリマーたち3人組は襖越しに左隣の部屋で寝ていて、女子組は右隣のアリシアとミキの部屋で寝ていた。
「・・・・・いい事思いついた。」
そうつぶやくと、リクはレイスに枕を思いっきりぶつけた。
「っ痛〜〜〜〜・・・リク、お前か?」
「クリーンヒット!」
そういうリクの返事にカチンと来たのか、レイスもリクに枕をぶつけてきた。
「おらおらおらおらおら!」
「よっしゃのってきた!」
そういうとリクは更に投げられた枕を投げ返し、枕合戦が始まった。
「なかなかやるなリク!だが俺は枕投げは何度も経験してんだよ!」
「そっちこそね!でも僕だって何度も経験してきたんだよ!」
「おらおらおら!」
「うりゃーーっ!」
その喧騒の中でヴォーカスが起きないはずはない。
「う〜ん・・・君達、うるさいnブホッ!」
起き上がったヴォーカスの頭にも枕がクリーンヒット。
「ほお・・・この僕に枕投げを挑むか・・・その意気やよし・・・だが後悔するな!僕は元野球部のピッチャーだ!」
そういってやっぱりヴォーカスまでも枕投げに加わった。
一方。
同じ時間帯に女子組は全員寝ていた。しかしアリシアだけ眠れなかった。
それはなぜか。他全員の寝相が悪いからである。
蘭花には蹴られ、凛花には殴られ、ミキには首を絞められ殺されかけた。
「無理。絶対眠れない。」
そう思った時に、隣の部屋から何か騒々しい音がした。
「なんだろう・・・」
そう言って襖を開けてリクたちの部屋をのぞいてみると、リクたちが枕投げをしていた。
「お!枕投げ!」
そう言ったアリシアに気づいたのか、リクが枕をアリシアにぶつけた。
「痛っ!何すんのよ!」
「大当たり〜。」
「よくも〜〜〜・・・そうだ!」
そう言ってアリシアは凛花、蘭花の二人に枕をぶつけた。ミキにぶつけなかったのは後で何されるか分からなかったからである。
「・・・え?」
二人は状況がよくつかめていなかった。しかししばらくして分かった。そしてやっぱりその二人も加わった。
騒音で目が覚めたミキもその後参加し、枕投げは部屋二つ分にわたる大乱闘となった。
午前3時。
やっと騒音が静まったころ、オリマーは襖を開けて何があったのか見てみた。そこでは、枕が散った状態で全員が倒れこんだように寝ていた。
オリマーは何があったのかがわかり、襖を閉めた。
(byピク忍)