社長は、岩陰にひっそりと隠れていた。
「オリマー君がホコタテ星を出発してから、どれくらい経っただろうか・・・。」
社長は、曇った空を見上げながらぼそりと呟く。
借金返済をしに、オリマーたちが「とある星」に行ってから、かなりの月日が流れていた。
毎日メールを送っているのに返事がない。何かあったのだろうか・・・?
と、その時。どこからか足音が聞こえてきた。それはこちらに近づいてくる。
社長は岩からそろりとのぞく。・・・黒い服に黒い帽子・・・
「な・・・借金取り!」
社長は全力疾走で走っていた。後ろを向く暇などない。とにかく必死に走った。
足は昔とは比べ物にならないくらい速くなっていたし、対応も素早かったので、なんとか逃げる事ができた。だが、いつかは体力が切れて捕まってしまうかもしれない。
社長は近くにあった岩にもたれ、もう一度曇り空を見上げた。
「頼む。早く帰ってきてくれ、オリマー君・・・。」
ここは日本。
「ねぇお兄ちゃん・・・お宝ってどれ?」
「あん?そんなのしらねえよ−あ、投げるのはAボタンだよ。解散させてどうすんだ。」
「ごめん。・・・ん?ねえ、もしかしてこれがお宝じゃない?」
「まさか、こんなガラクタな訳ないだろ。こんなの俺んちにもあるぜ。」
オリマーが帰ってくるのはもっと先になりそうだ。