ある街の賭場で。
「何であなたがここにいるんですかっ!?」
アレンは、目の前でテーブルに着き、頬杖をつきながら笑う男を指差して叫んだ。
「ティキ・ミック卿!」
「少年こそ…、何でいるんだい?」
ティキと呼ばれた男は、ボサボサ頭の下にかけられたビン底眼鏡をずらし、アレンがした質問をそのまま返してきた。
「それはこっちの質問です! 僕はジョニーの代打ちで呼ばれて来たんです! それよりも…ティキはどうしてここに?」
ジョニーはティキがいるなんて一言も言っていなかった。
「俺も仲間の代打ちで来たんだよ。そーか、あいつら少年の友達とゲームしてたんだな、」
「また…、人間ごっこですか?」
「そんな睨むなよ? 俺まだ何もしてないよ?」
ティキはわざとらしく、ひらひらと手を振った。
アレンはため息を吐いた。
(付き合ってられない…)
「あなたがいるなら、僕は帰ります」
アレンは踵を返して、賭場から出ようとした。
「ちょっと待ちなよ。そうカリカリすんなって…。ポーカーでも、どう?」
ティキはトランブを見せてアレンを誘うが、
「お断りします」
立ち止まっては貰えない。
「逃げんの?」
ピクリ、とアレンが反応した。
「だ、れ、が、逃げるって言いました?」
アレンはティキの向かいのイスに座った。
「ハハッ、そうこなくっちゃ面白くないな」
ティキはカードをアレンに配った。
「ゲーム開始だ」
「またパンツ一丁にして差し上げますよ」
2人はカードを手に、笑いあった。
意外にも、勝負はあっと言う間に着いた。
「…まさか、僕が負けるなんて、」
最悪のかたちで。
「くそ…っ!」
この前の勝負は、アレンが勝った。
だから、油断してしまったのかもしれない。
ティキが勝負の前に、
『今回はイカサマなしで、しないかい?』
と、提案して来たのだ。
アレンはそれに乗った。
今思えば、それが間違いだったのかもしれない(そもそもイカサマ事態間違いなのだが、ここでは伏せておく)。
すると、ティキはアクマをアレンの傍に置いたのだ。
『イカサマしないように、ただの見張りだから』
ティキはそう言ったが。
アレンはアクマのおかげで気が散り、手元が狂って、らしくないミスを連発してしまった。
「俺の勝ちだな。さぁ身ぐるみ脱いでって貰おうか?」
「…っ、ちょ、ちょっと待ってください!」
アレンは慌てた。
実は、勝てる勝負と思っていたので一銭も持ってきていないのだ。
それに今着ている服は、黒の教団から支給されたばかりの新しい制服だ。
最新の技術を込められたそれを借金のカタに渡す訳にもいかない。
「えー? お金もない服も無理って、そりゃないでしょ?」
アレンは言葉に詰まった。
何せ、アレンもこんな事態は初めてだったのだ。
どう対応したら最善か、わからない。
(仕方ありません…、)
アレンが強行手段に出ようとした時、
「あ! いい事思いついた! …少年、今夜相手になってよ」
ティキがとんでもない事を言い出した。
「なっ!? そ…れは、つまり、体で払え…、と?」
「そっ! 俺も少年も気持ち良くなれて、その上、金は払わなくていい。どう?」
アレンは迷った。
しかし、守銭奴がこの時ばかりは仇となってしまった。
「…わかりました」
アレンはティキと共に、賭場を出ていった。
ティキが予めとっていた宿屋で、
「…っは、ぁ、うん…っ、」
「なかなか良いよ…っ、少年の中っ…、最高に気持ちいい!」
アレンはうつ伏せに組み敷かれ、ティキの物をその身の内に受け止めていた。
「うっ…、るさ、ああんっ…、」
思いきり前立腺を擦られ、奥を突かれる。
「すごい…っ、吸い付いてくるよ? わざとやってんの…?」
「知るか…っ、あ、」
「無意識なら…、淫乱だなっ…少年、」
「ん! ゃあんっ…、」
不意に胸の突起を食まれ、思わず、中のティキを締め付けてしまった。
「可愛い…」
アレンの中で、ティキの物が膨張する。
張り裂けんばかりに開かれたそこが、さらにきつさを増した。
「バカ…、ティキっ! すこ、しは…っ、自重しろ…!」
責めるアレンにティキは意地の悪い笑みを浮かべ、
「無理だよ、…だって俺、快楽のノアだもの…?」
気持ち良い事には、貪欲なんだ。
「もっと…っ、もっとだ…!」
「あぁ…っ、あ、激しっ…、」
ティキは今まで以上に、激しく腰を振るったのだった。
END.
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