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全作品外伝スピンオフストーリーズ - 光フェイ バレンタインデー

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光フェイ バレンタインデー

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これはまだ光がゴサッム・シティに訪れる前……まだ海鳴市にいる頃の話。


当時の光達は中学生であり、この日は2月14日……「バレンタインデー」である。


この日、フェイトは学校が終わった後、奈々やなのは、はやてと一緒に女の子同士で必死に作ったバレンタインデーチョコを光に渡すつもりだった。


「っ……光、喜んでくれるかな……」

「大丈夫だよフェイトちゃん! 光くんだよ? フェイトちゃんから貰って喜ばない訳ないよ!」


なのはが励ます様にフェイトに言うが、やはり少し緊張してしまいちゃんと渡せるかどうか分からなかった。


そのため妙に不安になってしまい、もしかしたら渡せないのではないかと思ってしまって仕方が無かった。


というのも以前、色々あって渡しそびれてしまったという出来事があったからだが。


「ならフェイトさん、今日、家に泊まっていきますか? それなら渡すチャンスは幾らでもあるかと」

「えっ……で、でも」

「明日は一応休み(こっちの世界では)なんですから泊まってくれて構わないんですよ? それで一緒にお風呂入りましょう!! 一緒に寝ましょう!! 抱き枕にしていいですか? 抱き枕にされてもいいですか!?」

「奈々さん落ち着いて!?」


取りあえず、今日中ならば何時でもいいと奈々は言った後、「食材の買い出し頼まれてますので私はこれで」とだけ言い残してそそくさとどこかへと走り去って行き、はやてはそんな奈々が走り去る様子を見てなにかに気づいたような表情を浮かべた。


(あー、成る程なぁ。 そういうことかぁ〜)

「はやて? なんでちょっとニヤニヤしてるの?」

「うーん? なんもあらへんよ〜」



























取りあえずしばらく考えた後、フェイトは奈々に「その、ちょっと恥ずかしいけど泊まりにいきます」という連絡を入れて光達の家に向かったのだが……。


「今日、奈々も優さんもいないよ?」

「ふえっ!?/////」


家から出て来た光からの衝撃の一言でフェイトは「奈々さああああああああん!!!!!」と心の中で叫び、そんなフェイトの様子に気づいた光が心配そうに彼女を見つめ、「大丈夫?」と問いかけて来た。


「あ……あぅ……あぅ……////ご、ごめんね! なにか手違いがあったみたいで……! か、かか、帰るね!!////」

「えっ、ちょっと待って!」


奈々の策略に気づいたフェイトは顔を真っ赤にしながら慌てて逃げるように帰ろうとするがそこで光に腕を掴まれてしまい、逃亡は見事に失敗してしまった。


「今日は、初めて会うんだよ? そ、その……もう少し……フェイトと一緒にいたいっていうか……////」


光も光で顔を赤くしてぎこちない様子ではあったが、どうにかフェイトをなんとか引き止めること事態には成功。


「せ、せめてさ、晩ご飯だけでも……どう、かな? 今日は優さんも奈々もいないし……」

「えっ……と。 そ、その……よ、よろしくお願いしましゅっ」


最初はどうしようか悩んだフェイトだったが、やはり何時もこんな調子ではダメだと思ったため、思いきって光の誘いを受けようとしたのだが……最後の最後で噛んでしまい、フェイトは湯気が出てきそうなくらい顔を赤くしてそのまま俯いてしまった。


(あ、あうぅ……噛んじゃった……。 恥ずかしいよぉ/////)

(今の、なんか……可愛かった////)


また光も先ほどのフェイトが言葉を噛んでしまった時のことを思い出しながら顔を赤くしつつ、フェイトを家へと招き入れ、早速夕食の準備に取りかかろうとしたのだが……流石になにもなさないのもどうかと思ったので光はお茶を淹れてフェイトに出した後、夕食の準備へと取りかかったのだった。


「光! 私もなにか手伝うよ!」

「いや、いいよ。 フェイトはお客様だし、ゆっくりお茶を飲んでて」

「う、うん……」


確かに折角淹れてくれたのにお茶を飲まないというのも失礼なので先ずはお茶を飲むことにしたフェイトだったが……ふっと自分の座るソファの横に大量のチョコの入った袋が1つあることに気づいた。


(こ、これってもしかして……光宛のバレンタインデーのチョコ?)


その袋を見てやっぱり光はモテるんだな……とフェイトは思い、少し複雑な気持ちになってしまった。


(光はあの性格だから、快くみんなから受け取るんだろうなぁ)


まさしくその通りである。


「彼女がいるからチョコを貰えない」という理由で光が他の人からチョコを受け取ろうとしないなんてことは先ずあり得ないだろう。


それが本命であれ義理であれ「折角用意してくれたのに受け取らないのは失礼」と考えて全部受け取ってしまうのが光の性格である。


最も半分くらいは優宛に送られてきたものなのだが。


それはフェイト自身、分かっている……分かっているのだが、やはり出来ることなら自分以外の人からチョコを貰ってほしくないという気持ちは少なからずあった。


ただし、彼女も光のことが好きなのに自分と光の中を応援してくれる奈々に関しては例外であるが。


「でも、我侭だよね、こんなこと考えるのは……」


取りあえず、お茶を飲み終えたフェイトはなにかやっぱりなにか手伝おうと思い、立ち上がって光の元へと向かった。


「えーっと、それじゃ野菜切ってくれる? っていうかフェイト、料理できたの?」

「むう。 普通にできるよ! なのはや奈々さんにも習ったもの。 そ、それに……だ、だって……その、いつか……」


光に料理できるのかと聞かれて少し頬を膨らませて怒るフェイトだったが、「いつか」の辺りから彼女の顔が赤くなり始め、そこから小さな声でなにかゴニョゴニョと言って聞き取りにくかったが……光はその先の言葉を理解して言葉を真っ赤にした。


「あ、あっ……えっと、そ、それじゃあ野菜切るのお願い!////」

「う、うん/////」


取りあえず、料理作ることになった2人……ちなみに作る料理はカレーで光はジャガイモの皮をむいている。


「痛っ」

「フェイト!?」


そんなとき、フェイトが包丁で少し人差し指を切ってしまい、光が慌ててフェイトの方へと踏みよって彼女の右手を掴んで怪我をした人差し指を見る。


「大丈夫!?」

「うん、ちょっと切っただけだから平気だ……よ……?」


すると光がフェイトの怪我をした人差し指をくわえ、すぐに離しこそしたがその一瞬の出来事にフェイトは思考が停止してしまい、光は「すぐに絆創膏持ってくるね」とだけ言い残してその場を去り、フェイトは光がいなくなった後も、唖然としてその場に立ち尽くしていた。


「えっ……? あっ……」


しばらくなにが起こったのか分からなかったフェイトだが、先ほど自分の人差し指を光が口にくわえたことを思い出し彼女は「ボッ!」と顔を真っ赤にして頭から湯気が出ていた。


「う……ううぅぅ……!」


両手で顔を覆ってその場にぺたんっと座り込むフェイト、そこに丁度光が戻ってきて一体どうしたのかと彼女を心配して慌てて光が彼女の元へと駆け寄った。


「ど、どうしたのじゃないよぉ……光ぃ」


涙目でこちらを見つめるフェイトに光は一瞬「ドキ」っと心臓が高鳴ったが、光はしばらく考え込んだ後、先ほど自分がしたことを思い出し、光もフェイトと同じくらいに顔を真っ赤にしてしまう。


「あっ////」

「思い出した?////」

「い、いや……ごめん、咄嗟に……////」

「いいよ、もう、別に……。 でも、アレってその……奈々さんとかにもやったりするの?」


随分と自然に自分の指をくわえたりしてきたため、もしかして奈々にやったことがあるんだろうかと思ったが……光は首を横に振って否定した。


「ま、まさか優さ」

「それはない」


それだけは全力で全否定した。


「でも、随分と自然にやったけど……本当に誰にもやったことないの? 私以外に?」

「いや、全然。 フェイトが初めて」

「そうなんだ……」


その後、料理は無事に出来上がり、一緒に食事をした後、既に時間は夜の9時を過ぎようとしていた。


「もうこんな時間か……」

(ヤバい……! すっかりチョコ渡すタイミング逃しちゃった……!)


一応、お泊まりセットは持って来ているとはいえ流石に奈々も優もいないのに泊まるなんて選択肢はフェイトにはできなかった。


それに泊まろうとすれば流石にフェイトも光も心臓が爆発しかねない、そのためフェイトはチョコを早く渡してさっさと帰ろうと思ったのだが……。


「ねえ、フェイト」

「ひゃい!?」

「あの、さ。 もう、今日は遅いし泊まって……行ってはくれない、よね……?」


少し照れくさそうにしながら光がそんなことを言ってきてフェイトはそのことに同様を隠せなかった。


(まさか、光から誘ってくるとは思わなかったな……。 どどどど、どうしよう……うぅ〜)


考え込むフェイトだったが……すぐにやっぱり「お互いに心臓が耐えられそうにないからダメだ」という結論に至り、早くチョコを渡してしまおうと荷物の中からチョコの入った箱を取り出した。


「ご、ごめんね光? やっぱり泊まるのは……」

「そっかぁ……」

「うん、ごめんね? でも、あの……光、ちょっと、目を瞑ってて?」

「んっ? う、うん」


光はフェイトに言われた通り目を瞑り、光が目を瞑ったことを確認すると箱の中にある丸い小さなチョコを取り出した。


(これやらないと奈々さんに怒られるもんね……)


正直言ってかなり恥ずかしいが、奈々に怒られるのは少し嫌だと思ったのでフェイトは意を決してチョコを2つほど自分の口の中へと頬張り、椅子に座ったまま目を瞑っている光の側へと寄り添う。


(光……)


フェイトは頬を赤くしながら目を細めつつ、光を見つめ……そして彼を抱きしめて光の唇にそっと自身の唇を重ね合わせる。


「む……んんっ!?」


そのことに光は驚くが、フェイトは光を離そうとせず、自分の口の中にあるチョコを光の口の中へと移し、それに光を目を見開く。


「んんっ……ふう……」

「ぷはっ」


そしてようやく光はフェイトから解放され、兎に角口に移されたチョコを食べた後、顔を真っ赤にしながらフェイトを見つめる。


「えっと、美味しかった?///」

「はい、すごく……美味しいです……////」

「なんで敬語?」


なぜかついつい敬語になってしまう光。


しばらくそのまま固まったまま2人は動かなかったが……不意に光が立ち上がってどこかへと走って行くと数十秒ですぐに戻ってきていきなりフェイトを抱きしめた。


「えっ、えぇ!? ひ、光……なに……っぅ」


そしていきなりの光からフェイトに対しての口付け。


「んっ……んんっ……」


しかも今度は光が口の中にチョコを2つほど頬張っていたらしく、光はそのまま口移しでチョコをフェイトの口の中へと押し込んだのだ。


「んむぅ……んんっ」


そしてフェイトにチョコを押し込んだ後、光はフェイトの唇を離し、勝ち誇ったような笑みを浮かべた。


「逆チョコでお返しだよ、フェイト?  味はどうだったかな?」

「はい、すごく……美味しいです……////」

「なんで敬語?」


さらにこっちもなぜか敬語になった。


「ねえ、光……」

「んっ?」

「やっぱり今日、泊まっていってもいいかな?」

「どうしたの急に?」


そこでフェイトはギュッと光を抱きしめて真っ赤な顔を見られないように隠す。


「もっと、光と、もっと一緒にいたくなったんだよ……/////」


その言葉を聞いた光は「クス」っと笑みを浮かべて自分もフェイトを抱きしめ返した。


「僕も、フェイトと一緒にいたい……ずっと、一緒に……」































ハゲタカヤミー

「ずっとスタンバってました」


スパイダー

「久しぶりの光フェイのみの短編ですが……光の野郎絶対に許せねえ!! 倒すしかねえ!!」


リョーガ

「ふむ。 こんなことになったのは『最近、光奈々が結構優遇されてるなー』と思った作者が原因で……それは『久しぶりに光フェイだけの短編が書きたい』と思った作者のせいだから……つまり、『じゃあどうせならちょっと過ぎたけどまだ2月だしバレンタインの話でも書くか』と思った作者のせい。 はっ! 全部私のせいだ!! はははははっ! タカト、全部私のせいだ!!」


タカト

「いや、作者のせいだろう、どう考えても」


龍夜

「ところでちょこーっと非リアジュウジャーの野郎共は光を爆発させに行く前に俺と話し合わないかなぁ……?」


非リアジュウジャー

『えっ……』


ダークディケイド

「なんて言うと思ったかゴルラアアアアアアア!!!!!!」


非リアジュウジャー

『ぎゃああああああああ!!!!? ブラコンが怒ったぁ!!?」