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全作品外伝スピンオフストーリーズ - 普段怒らない奴ほど……

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1 その他 (55ページ)

普段怒らない奴ほど……

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「そう言えばさぁ、フェイト……、あの少年ってキレたことないの?」


親子水入らずでフェイトとヒルトは2人で一緒に買い物に来ており、珍しくヒルトから光の話題が出たことに彼女は驚いたが、確かに言われて見れば怒った所を見たことが無い気がした。


大抵「自分のせい」だと思って1人で抱え込んだりもするし、ヒカリにトラウマになっている過去を抉られても彼に怒る所か救いの手を差し伸べるし、怒鳴ったことはあっても、確かに本気で怒った所を見たことないなぁ〜っとフェイトは思うのだった。


「ちょっと気になるけど、光はああいう性格だから多分ちょっとやそっとのことじゃ怒らないと思うよ? ってアレ?」

「んっ? どうしたフェイトって、あれは……」


フェイトとヒルトの見る先にはなぜかクリームたっぷりに塗りたくられたパイを持ったなのはがフェイトに向かって急接近してきて……そして、フェイトに思いっきりパイを投げつけた。


「へぶっ!? なにするのなのは!?」

「アハハハハ〜♪」


フェイトはいきなりのことに戸惑いつつ、なのはを睨みつけるがなのはは悪びれた様子も無く、むしろ笑ってその場から走り去り、ヒルトもフェイトの親友であるなのはがどうしてあんなことをしたのか分からず困惑していた。


因みに同じ頃、散歩をしていた奈々の元にいきなり一時こちらに帰ってきた優が現れていきなり彼女の履いていたスカートをめくしあげたのだ。


「きゃあ!? なにするんですか優さん!?////」

「へえ〜、白か、ショボッ」


優のその言葉に奈々はイラッと額に青筋を浮かべて優の口にディエンドライバーの銃口でも突っ込んでやろうかと思ったが優はあっという間にその場から走り去って行き、奈々はそれを追い掛ける。


だが、途中で見失い、家に戻ってるかと思って一旦家に戻ると案の定、光になぜかプロレス技をかけている優を発見し、すぐさま奈々は優を蹴り飛ばして口の中にディエンドライバーの銃口を突っ込む。


「優さん? 死ぬ覚悟出来てますか? というかしなさい、3秒以内にしなさい」

「ひゃに!? ひゃに!? おへなんはひた!!?(なに!? なに!? 俺なんかした!?)」

「とぼけないでくださいよ、誰の下着がショボいですって? 光にだって見せたことないんですよ? それをあなたはぁ……!!」


今にもディエンドライバーの引き金を引きそうな奈々を光が後ろから必死に抑えつけるが奈々は尚も暴れて光を離そうとする。


「ちょっと落ちついて奈々!!? 優さんそんなことしないよ!? 奈々だって優さんがそんなことしない人だって分かってるでしょ!?」

「だったらあれは誰なんですか?」


取りあえず、光の言うことなら大抵奈々は聞いてくれるので彼女は一旦優を「殺る」のを後回しにしてディエンドライバーを優の口から出した。


「俺は殺されるの前提なの!?」

「そんな訳ないじゃないですか! でも真犯人がいないと分かった時は殺すとまでは行きませんけど覚悟しておいてくださいね?」

「ウェイ」


奈々の言葉に冷や汗をかきながら返事をする優、兎に角、今は奈々のスカートをめくった真犯人を捕まえてタコ殴りにし、バイクで引きずり、吊るしあげるために光達は外へと出かけることとなったのだった。


「ちょっ、もしかして犯人捕まらなかったらこれ俺がされるの!?」


そんな時である、偶然にもその場にフェイトが通りかかり、光と奈々が声をかけようとした時、フェイトは突然バリアジャケットを纏って光に雷を落としたのだ。


「うぎゃああああああああああ!!!!?」

「「光イイイイイイイイイ!!!!!?」」


奈々は「いきなりなにするんですかフェイトさん!?」と彼女に振り返るが、そこにはフェイトの姿は無く、変わりに「仮面ライダー龍騎」がドラグクローを構えて立っており、龍騎は光の元へと近づくと龍騎はドラグクローの口を開けさせて光の顔をパクリとガブリンチョ。


「えっ?」

「「ぎゃあああああああああ!!!!!? 光がマミられたあああああああああああ!!!!!!?」」


奈々と優が当然その光景を見て叫ぶが、龍騎がドラグクローを光から離れさせるとそこにはちゃんと首が繋がっている光の姿があった。


ただ首から血は結構ドクドクと流れており、先程のフェイトの放った雷のせいで髪の毛は逆立ったりとかなりの重傷を負っていたが……。


それでも光は何事も無かったかのようにケロンっと立ちあがり、龍騎はそれを見て驚いたのか急いでその場から逃げだし、優は龍騎を追い掛けて2人はそのまま姿を消し、奈々は光を心配するが……。


「あぁ、大丈夫大丈夫! 昔から怪我の治りは速いから」

「いやそういう問題じゃないでしょあなた!? 首から血出てますよ!? 髪の毛からなんかバチバチいってますよ!? 病院行ってくださいよ光!?」


そこに光がドラグクローにマミられた辺りからの光景を遠くから見ていたフェイトは急いで光と奈々の元へと駆け寄り、奈々はフェイトの姿を見るや否や彼女に掴みかかった。


「ちょっとフェイトさん!? いきなり光に雷落とすってどういうことなんですか!?」

「なんの話ですか!? っていうか奈々さんこそ!! さっきいきなり私に抱きついてきてその上胸とか触ってセクハラ紛いのことしてたじゃないですか!? 少し見損ないました!!」

「はい!? 私は幾ら美少女でもそんなことは絶対にしませんよ!? それに私は今日あなたと会うのは初めてです!!」


とまあ、珍しくもフェイトと奈々が喧嘩をしている光景を見て光が2人を止めようとするが、今度はランとなのはがなにやら口喧嘩して光達の元を通りかかった。


「なんで黙って俺のブレスレットを奪おうとしたんだ? これがなんなのかお前も分かってるだろ?」

「知らないよ、私だって!! ランくんこそ、勝手に私の部屋に窓から入って来てフェイトちゃんから貰った大切なリボン捨てようとしたじゃない!! なんとか取り戻せたから良かったけど、酷いよ!!」


光は頭を抱えつつ、どうもなにかがおかしいということに気付き、フェイトや奈々、ランやなのはを止めようとするが今度はヴィータのアイゼンによって殴り飛ばされてきたゴッドリュウケンドーが光に激突し、そんなヴィータをシグナムが抑えつけていた。


「あいつ勝手にあたしのアイス食いやがったんだ!! その上、あたしが大事にしているぬいぐるみを燃やそうとしたんだぞ!! しかもバーニングモードで!! 闇の書ごと!!」

「だから知らないって言ってるだろ!! それを言うんだったらヴィータだって俺のマダンキーを盗もうとしただろ!?」


しかし、ここでヴィータとシグナム、ゴッドリュウケンドーは気付いた、今、自分達と敵対している光、なのは、フェイト、ラン、奈々がいることに。


シグナムとヴィータ、リュウケンドーはすぐさま戦闘態勢に入るが、なのは達は気付かず相変わらず口喧嘩をしていた。


「じゃあランくんじゃなかったら誰なの!!?」

「俺が知るか!!」

「いい加減にしてください!!」

「奈々さんこそ!!」


なのは達は全くヴィータ達の存在に気付いていない、それを指摘しようと先程リュウケンドーが吹っ飛ばされてきた際にゲキリュウケンの刀身が腕に突き刺さってそこから血を流している光がまたも何事も無かったかのような顔をして立ち上がるが……。


「「ぎゃあああああああ!!!? ゾンビイイイイイイイ!!!!?」」

「誰がゾンビですか!!? というか皆も少し落ち着いてよ〜!」


光はラン、なのは、フェイト、奈々に呼びかけるが、お互いの口論に夢中で全く光の言葉が耳に入っておらず、ヴィータやリュウケンドーもなのは達の様子を見て戦える状態ではないと悟ったのか、この2人もまた喧嘩を始める。


「シグナムさん、どうしてこんなことに?」

「さあな? それは、私にもよく分からんのだ……」


リュウケンドーとヴィータに至ってはガチバトルを始め、フェイトと奈々、なのはとランもこのままでは普通にガチバトルでもおっぱじめ様という雰囲気が漂っていた。


「もう、奈々さんなんて知らない!!」

「こっちだって!!」

「もういいよ、ランくんとは話にならない!!」

「それはこっちも同じだ!!」

「お前が自分の罪を認めるまでぜってー許さないからな!!」

「許さないもなにも僕はなにもしていないだろ!!」


上からフェイト、奈々、なのは、ラン、ヴィータ、カズキの順で喋り、そして一同はほぼ同時のタイミングでお互いの喧嘩相手に何時もよりも低い口調でこう言い放ったのだ。


『絶好してやる、もう口も交わさない』っと……、それでなのは達は一応そういった結論を出してこの喧嘩は一旦終わり、今度はフェイトはパイを投げられたことに関してなのはに文句を言おうとしたが……、そこに今まで誰も自分の話を聞いてくれなかった光が……、今まで黙っていた彼が、なんか怪我と髪もすっかり元通りになっている彼が、ゆっくりとなのは達の元まで歩いて行く。


その表情の上半分は前髪で隠れて見えなかったが、それを見た奈々は「あっ、マズイ」と心の中で想い、大量の冷や汗を流していた。


「ねえ、なんでそこで絶好っていう結論に辿り着くのかなみんな? それ以前にお互いの話がおかしいと思わないの? ねえ……? おかしいよね? もっとお互いの話をよく聞こうよ? みんな頭に血が上り過ぎだよね? 頭冷やそうよ」

「いや、けど……」


リュウケンドーがなにかを光に言おうとしたが、光は昔の貞子のような目でリュウケンドーを見つめてくる、が……、光は特になにも言わない、ただ黙ってそんな目でじーっとリュウケンドーを見つめてる。


「……」

「いや、だからその……」

「……」

「えーっと、なんというか」

「……」

「あの、それで……」

「……(ニコッ」


凍りつくような笑顔を浮かべた光を見てリュウケンドーはブリザードリュウケンドーも凍りそうなくらいな寒気を背中に感じ、すぐさま光にジャンピング土下座をする。


シュールな光景である。


「マジ、すませんでしたああああああああああ!!!!!」

「みんなもさ、もっとちゃんと話し合って、本当の犯人が誰なのか探そうよ、ねっ?」


同じくリュウケンドーと同じ物を一同は感じすぐさま頭を下げて「すいませんでしたああああああ!!!!」と謝り、なのはとフェイトに関しては殆ど泣いていた(特にフェイト


(懐かしい、光が本気でキレたのって確か……私が小さい頃に苛められていた時以来でしたね、私が怒られた訳じゃないのに当時の私は大泣きしましたっけ……。 でもやっぱりこの光は怖すぎますよおおおおおおお!!!!?)


因みにこのことをなのはとフェイトから聞いた総司は後にこんな台詞を言っていた。


「お婆ちゃんが言っていた、普段怒らない奴ほど怒ると物凄く怖いってな」


とか。


それから何時も通りに戻った光は泣いているなのはとフェイトに慌ててすかさずフォローして励まし、また奈々からも「私達を仲直りさせるために怒ってくれたんですよ」ともフォローを入れ、その後、優の手によって真犯人が捕まることとなったのだった。


そしてその真犯人はというと……「ダミー・ドーパント」と「魔獣ネマノン」であり、他人に化けられる怪人2体だった、しかもネマノンはカズキのいた世界に現れた怪物でリュウケンドーはネマノンを見てなにか懐かしがっていたが。


真犯人も見つかったために、なのは達はそれぞれの相手に謝罪をして仲直りし、光もそれを見て嬉しそうに笑顔を浮かべていた。


取りあえず光が変身した「Dウィザード」の「バインド」となのはとフェイトのバインドでこの2体を拘束し、この2体をどうするか考えていた所、あのリア充爆発同盟がいきなり光達に襲い掛かり、ダミーとネマノンを拉致ってリア充爆発同盟の仲間に加えようとする。


「どっちも能力が面倒だし、今回見たいなことされたら叶わないぞ!!」


ヴィータが言うが、当然ながらそんなことはゴッドリュウケンドーは許さないし、なによりこんな事態を発生させたダミーとネマノンを光も放ってはおかなかった。


『ファイナルクラッシュ!!』

「龍王!! 魔弾斬り!!」

『ファイナルアタックライド・ディディディディケイド!!』

「ディメンションキック!!」


リュウケンドーとディケイドの必殺技を喰らって5バカ同盟諸共ふっ飛ばされるが、倒せたのはダミーとネマノンだけだった。


「うわ、あのバカ共しぶといなぁ」


とランがそんなことを呟いたのだった。