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軍神杉本五郎中佐遺著 大義    -

📚 目次

1 序 文 (1ページ)

2 噫軍神杉本中佐 (1ページ)

3 発刊に際して (1ページ)

4 杉本中佐略歴 (1ページ)

5 緒  言 (1ページ)

6 第一章 天 皇 (1ページ)

7 第二章 道 ?コ (1ページ)

8 第三章 「無」の自覚到達の大道 (1ページ)

9 第四章  神國の大理想 (1ページ)

10 第五章  皇  道 (1ページ)

11 第六章  解  党 (1ページ)

12 第七章  生活原則 (1ページ)

13 第八章  七生滅賊 (1ページ)

14 第九章  國  防 (1ページ)

15 第十章 第一等の人物 (1ページ)

16 第十一章 維 新 (1ページ)

17 第十二章 ?~ 勅 (1ページ)

18 第十三章 信 仰 (1ページ)

19 第十四章 大 命 (1ページ)

20 第十五章  神 社 (1ページ)

21 第十六章 高天原 (1ページ)

22 第十七章 戦 争 (1ページ)

23 第十八章 皇國民の定義 (1ページ)

📍 無題
23

24 第十九章 行 (1ページ)

25 第二十章 死生観 (1ページ)

無題

第十八章 皇國民の定義
23/25 ページ

威武も屈する能はず、貧賤も移す能はず、富貴も淫する能はざる者、是れ大丈夫の漢、何故に然るか、殉皇の大精神内に充溢すればなり。殉皇の精神是れ日本精神、殉皇の大士是れ日本人。

自己無きが故に万徳自ら備はる、是れ副作用、根基は殉皇の聖心なり。殉皇なるが故に、自己保存を極少も尚多しと忌み、尊皇を極大も尚少なりと優ふるなり。殉皇の所以を以て最大幸福は忠死、最大不幸は自己保存と信念するなり。

総べて 皇國民たるの準基梯尺は大義なり、悟迷・智愚・真偽・善悪美醜・邪正・理非・曲直乃至大小等は、大義の深浅厚薄に依つて、一切定むべきものなり。大義の真髄を把取体得せしむるもの、修養教育乃至政治の眼目ならざるべからず。心の欲するまゝに行うて而も大義に協ひあるもの、修養至れる日本人と謂ふを得べし。「平常心是れ殉皇」底是れ真の 皇民なり。行かんと要せば即ち行き、眠らんと要せば即ち眠る、食はんと要せば即ち食ふ底の自在人無執着の士、必ずしも修養至極の人には非ず。批の無執着自在底の精神が殉皇行為に於て自然に終始するに到りて、即ち作為なき自然的行為が常に殉皇なる時、始めて 皇國臣民としての修養は至れりと謂ふべし。

教育は指針、修養は実行、政治は物心両面を深く考慮して、臣民を真の 皇民たらしめ、皇國を富岳の安きに置くにあり。三者一体を以て 皇國の理想とす。真の無執着は此の心身を捨了せざるべからず。大死一番絶後に蘇るとは、心身破棄の行為なり。生にして此の心肉を脱体する実に難中の難、人十度にして此を善くすれば、我之を百度するの大根気無くんば、無執着殉皇の聖精神は決して得べからず。真の日本人たる亦難い哉。鈍鉄鋳るも鈍刀の規範を脱する能はず。名刀は始めより素地あり。大和民掛は名刀の素材たり。宗教乃至凡百の学悉く是れ鍛錬の材料なり。名工は古往今来の殉皇の大士、以て官錬千鍛すべし。而して八紘一宇の第一線の戦士たれ。

尊皇と 皇道宣布、是れ 皇國民定義の二大綱領なり。


 

           (昭和一二、八、三一)