メモには以下のことが記載してあった。
「戦闘系仮想空間『中之島』へようこそ。詳細は以下のとおり」
・諸君らは日数に関係なく、空間内に配置された全120の拠点をすべて制圧すること
・拠点を失ったチームは即座に退場とし、規定された罰則を与える
・参加するチームは諸君を含めて5チームである
・異なるチームの所属する拠点の間には最低でも10の拠点がある
・諸君らは九州・鹿児島方面のチームである
・どのチームにも属さない拠点はCOMが管理する
・兵器・弾薬・仮想歩兵は各拠点から一定時間ごとに出現するのでそれを用いること
・食糧などは必要ない
・空間内で死亡と判定されるような身体的被害を受けた場合、当人のみ一定時間退場とし、時間後に復帰する。
「おいおいどういうことだこりゃ」
雷蔵がメモを開きながら呟く。
「元のトコに帰りたかったら闘えってことッスね」
風原がそういったときだった。コンクリの部屋の外でにわかに鬨の声が上がった。小さくとられた窓から外を見ると建物に向かって大軍が進軍してきていた。人、の形をしているが色は影のようで、形容するとすればリアル棒人間といったところか。すでにあちこちで建物の中の軍勢―やはり影人間。おそらく味方だろうか―と交戦が始まっている。
「…アレ?COMって、攻めてくるの…?」
雷蔵が呆然と言い放った。