「こんな感じで良いだろう」
パソコンのモニターを凝視しながら店長が呟いた。
「概要はこの通りです」
落花が概要を記したメモを差し出した。
仮想空間戦闘ゲーム「CHAOS ZONE」概要
舞台:日本とほぼ同じ地形、面積、気候条件の仮想空間「中之島」
大まかな流れ:複数のチームに分かれ、それぞれ拠点を設定する。お互いに戦闘を繰り広げ、陣地を広げていく。
勝利条件:中之島の全地域を制圧すること。
「以下は詳しい戦闘の進め方です」
再び落花がメモにペンを走らせる。
・特殊能力などは一部制限して使用可能
・兵器類は各自生産あるいは自動配給を検討中
・食糧などは必要ないものとする。
・天候は曇り、雨、台風、ところにより豪雪など。
・拠点の所属は、拠点となる施設中央の『フラグ』が示す
・『フラグ』が交換された時点で拠点の陥落とみなし、拠点をすべて喪失したチームに関しての処理は未定。ただしゲームからは離脱する
「そうするともとから人数の少ないチームはどうするんだい?」
蒼井がのんきにメモを眺めつつ言い放つ。
「そこは仮想の兵隊を充当しよう」
「というと?」
落花の意見に坂本が疑問を持つ。
「一定時間ごとに自分の拠点から沸いて出てくる泥人形みたいなもんだ。いってみればゴーレムかな」
とりあえずそのくらいで話がまとまった。
「次はいよいよ召集だ。あの地図を起動してくれ」
「はい只今。場所は東大圏に設定してあります」
蒼井がまた猛烈な早さでキーを叩く。
「これでよし。さあ召集です!」
エンターキーを叩くとパシッ、と軽い音がした。