「どうやら、戦争したら元の世界に帰れるようだ」
八尾がカラシニコフ銃に弾を込めながら言った。
5人の拠点は関東・茨城地区の鹿嶋である。
「メモを読む限り、一種の国盗り合戦とも言えるな」
「とりあえず、大暴れすりゃいいんだな?」
「何故か俺ワクワクしてきたぞ」
浜原は勢い良く立ち上がり、銃を構えた。
「で、どんな敵が来るんだ?」
「コンピューターの棒人間らしいが…」
国分がふと外を見た。
「何か外が騒がしいぞ。ん?棒人間がこっちに突進してくるぞ」
「おい、戦闘態勢に入るぞ!」
皆大急ぎで銃を構え、ときの声を上げて突進してくる棒人間共と交戦状態に入った。幾つもの弾丸が飛び交い、やがて棒人間共は見えなくなった。
「なるほど。良く分かった。じゃあ、国盗り合戦を始めよう。RPGの世界に入ったと思えば良い」
「プレ○ステーションも進化したもんだなあ。人間がゲームの世界に入れるんだ」
「いや…そこまでソ○ーは進化していないと思うぞ。そもそもプレ○ステーションかも分からん。N天堂かもしれん」
前橋が苦い顔をした。
「で、このスマートフォンみたいなものは何だ?」
八尾が液晶画面を適当にタッチしながら怪訝そうな顔をした。
「情報端末NBMS-P、中之島バトルロワイヤルマネジメントシステム?へえ、位置情報を見られるんだ」
液晶画面には現在位置が表示され、「鹿嶋」の文字も見える。
「拠点を押さえていくバトルのようだが、我々はまず何処へ行くんだ?」
「押さえるべき拠点は水戸にあるらしい。あと土浦にもある」
「水戸はあっちの方角だな。じゃあ、出発としよう」
5人は建物を出て、足取りも軽やかに水戸へと向かった。