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私の養子”レーベン”が綴ったと思われる物語が、
彼がよく”隠れ家”にしていた屋根裏で発見された。
それは、若い頃の私と”トーマス”の物語だった。
…私は、レーベンに、私たちの過去を、あまり語ってこなかった。
それはトーマスも同じである。
それなのに私たちの物語は出来上がっていた。
おそらく、これを書かせたのは”サム”か、
そしてレーベン自身の想像力がそうさせたのか、
幼い書き方からして、レーベンがこれを綴ったのは
十四歳になるより前のことであろう。
19世紀を生きてこなかった彼にとって、
我々の時代は想像上の産物であり
読んでみてあまりに荒唐無稽というか、
有り得ないことが多すぎる。
しかし同時に、彼にとって19世紀は
今よりもっと煌びやかであったのだ。
そして私自身も、自分の生きてきた時代をこれによって振り返る。
あの頃、私とトーマスがレーベンの年齢だった頃、
世界と、そして我々は、本当に
こんなにも煌びやかであったのだろうか。
屋根裏で見つけたこの物語には、くだらなさとともに
煌めきが刻印されている。
私と、トーマスでしか作りあげることのできなかった、
今思い返してみると、美しい物語である。
アンソニー=スコット