「土方さん」
はじまりは、沖田の発言によるものであった…。
「あ?何だ総悟。」
「俺に抱かれて見ませんかィ?」
ーーー
「…はっ?…お前頭大丈夫か?」
土方は、沖田の発言が信じられずについそう聞きかえしてしまった。
沖田と土方は、付き合ってからもう1年であった。
その間にキスもしたし…何どか襲われそうになったが、今日の様に断わりを入れることは無かった。
それはもう1年も経ったので、そんな行為があってもおかしくはないはずである。
そんなことを脳内で考えている間にも、沖田は土方の身体をゆっくりとふとんに押し倒していた。
「おっ沖田…!?」
「答えなんか待つ訳ないじゃないですかィ。
…まぁ、安心して下せぇ。優しくなんかしてやりませんでぃ。」
沖田は不敵な笑みを浮かべると、土方の唇にふんわりと口づけをした。
最初は触れるだけのキスであったが、沖田の舌の進入のせいで刻々と荒々しいものに変わっていった。
「ふっ…ん…。」
土方の頬は蒸気し、鼻にかかったような吐息がもれた。
それに満足したかのように、沖田はゆっくり口を離す。その時に出来た銀色の糸を噛み切ると、沖田は土方の赤くなった頬に手をおいた。
「…俺、ずっとあんたを抱きたくてしょうがなかったんでさぁ。
でも、土方さんの嫌がることはしたくない。だから…嫌なら、そう言ってくだせぇ。」
なんだこいつは…。土方は怪訝そうな顔で沖田を見つめた。
さっきと言っていることがちげぇじゃねーか…!!第一、本当に嫌だったら、もう…。
「…総悟。」
「…何ですかィ?」
「俺は……じゃ、ねえ…。」
「え?」
土方が小さく、ボソボソとしゃべるのでうまく聞き取れない。
沖田が聞きなおすと、土方は顔をさらに真っ赤にしながら今度は大声で叫んだ。
「ああもう!!だから嫌じゃねぇって言ってんだよ!!」
しぃんと部屋の中が静まり返る。沖田は目をまるで幽霊でも見たかのように見開き、硬直していた。
土方は自分の言ってしまったことに顔を赤らめている。
「…土方さん。」
長い沈黙が続いた後、沖田は静かに恋人の名を口にした。
「なんだ総悟…んんっ!!」
いきなり口を塞がれ、最初は戸惑いはしたものの、すぐに溶け込むようにそれを受け入れた。
次口が離れた後、沖田は土方の耳元で吐息まじりにささやく。
「覚悟してくだせぇ土方さん。俺を煽った責任、しっかりととってもらいまさぁ。」
ーーー
「あっんぁ…そう…ご…!!」
ベットの軋む音と、互いの息遣い。そして土方の喘ぎが夜の静けさを打ち砕く。
「土方さんっ…、愛してやすぜ…。あんたも、俺のこと好きですかぃ…?」
「はぁっくっ…そんなこと…ん、聞くな…ぁ」
目に生理的な涙を浮かべ、きちんとした言葉を話せないでいる土方。
沖田は、そんな土方を見て何か企んだようにクスリと笑うと胸の突起を口に含み、舌先で転がした。
「んあっ!!…やっ、やだっ…!」
「こんなにして嫌だはないですぜ土方さん。
…さぁ、好きって言ってくだせぇ。言わないとこのままですぜ。」
沖田は腰の動きを止めると、舌先の動きに集中した。
「ぁあっも…や…!焦らす…なぁ!」
土方が泣いて懇願しているのを見て、沖田は思わず息をのんだ。
こんな土方は、見たことがない。
今愛する人が、自分の手の中にいる。
思わず壊してしまいたい衝動が突き抜けるが、それは理性で封じ込める。
どうしても、土方を傷つけたくないのだ。
「はぁっあ、んあ!そ、ご…!!」
「何ですかい土方さん?」
「ん…俺もっぁ、俺も好きだっ…!!」
甘い吐息を含んだその告白に、沖田は想像以上に煽られ、沖田の理性は虚しくも崩れ去った。
…土方さんは、俺を煽るのがうますぎますぜィ…。
できれば、もう少しこのままで…。
end
後書き
初小説がこれでいいのか…。
ここまでおつき合いくださりありがとうございました!