第2話 その名は魔装機神サイバスター
芙蓉家
家に戻ってきたら、ちょうど楓の父である幹夫も仕事を早く終えて帰宅しており、彼も一緒に事情を聴くことになった。
楓「...それが稟くんの秘密...」
稟「ああ、今まで隠していてごめんな...」
楓「い、いえ、た、ただ驚いただけなんです、まさか稟くんがこの世界を守る使命を帯びていたなんて...」
桜「私も...でも今ならさっきのサイフィスさんっていう精霊さんのことをもあったから納得できるし...」
幹夫「...しかし、神界や魔界の存在があるとはいえ、まさか複数の並行世界が実在するとは...」
隼人「ええ、私と深雪は普段はこの世界とは違うイノセント次元と呼ばれる世界にいる者です。」
稟「...イノセント次元...それが兄さんのいる世界...それじゃ、イッセーのいる世界に行ったのか?」
隼人「ああ、あいつは早めに転生者の襲来を受けて危ないところを俺が助けた..その後、俺がある世界に連れて行ってそこの人たちと一緒に鍛えた後に向こうの知り合いに預けた...少し前にも会ったがあいつなら元気だったよ...」
稟「そうか...あいつは元気か...」
隼人「...ホントはお前のところにも早く来たかったんだが、生憎なかなか時間が取れなくて来ることが出来なかったんだ...」
稟「隼人兄さんは、そんなに忙しかったのか?」
深雪「お兄様はイノセント次元にある世界最大の大企業、ペガサス・コーポレーションの社長を務めてらっしゃるの。」
稟「ぺ、ペガサス・コーポレーション!?」
楓「そんなにすごい企業なんですか?」
深雪「イノセント次元の世界経済はペガサス・コーポレーションに委ねられているといっても過言ではないわね。」
幹夫「...桁外れの企業だな...」
桜「あの〜ひとつ質問なんですけど。」
隼人「何かな?」
桜「隼人さんたちのいる世界がイノセント次元って言うんでしたら、私たちの世界はなんて呼ばれているんですか?」
隼人「...SHUFFLE次元...君たちの世界は人間界、神界、魔界の3つを含めてそう呼ばれている...」
幹夫「SHUFFLE次元...それがこの世界の名前か...」
楓「稟くんは知ってたんですか?」
稟「ああ、ガイア様から転生する際に教えてもらった、確か俺の前の世界での親友だったイッセーの世界は確か「D×D次元」だったかな?」
隼人「そうだ、それで合ってる。」
稟「ところで兄さんと深雪さんって、今いる世界からの付き合いなの?」
深雪「いえ、お兄様とはあなたたちより私の方が古くからの付き合いよ。」
稟「え?俺たちよりもってことは、千里姉さんよりも?」
隼人「ああ、実は深雪とは、お前たちと一緒にいた世界より前の世界で人間だった頃に兄妹として一緒に生活していたんだ...そして、その時の俺にとっての唯一の守るべきものだったからな...」
楓「人間だった頃?」
隼人「そうだ、俺は女神ガイアによって生み出された神の子だってのは説明したが、実は最初は人間の赤子にその魂を宿し生まれたんだ、だから人間だった頃の時期があったのさ、その後、前の世界で神として転生させられていたが、その力のほとんどは封印されていたんだ、ちなみにお前と一緒にいた世界でも記憶は封印されていたが培ったスキルは引き継がれていたんだ...」
稟「そっか、その経験が残ってたから、年齢以上にスゴさがあったのか...」
桜「ところで千里姉さんって誰?」
稟「前の世界での兄さんの恋人だった人だよ、すげえ美人であの人が美人じゃなかったら世界中の女性の約9割が美人じゃないってことになるくらいの...」
幹夫「へえ〜それほどまでの美人なら一目見てみたいもんだな...」
楓「でも、深雪さんも随分と綺麗ですよね。」
稟「そう言えば...深雪さんって、千里姉さんと結構似てるな...」
隼人「まあ、それは一旦置いておいて、そろそろ本題に入りたいんだが...」
そう言って、隼人は真剣な表情に変わった。
稟「ところで、兄さんはどうしてこの世界に?」
隼人「それはな...稟、お前の戦うための剣などを持ってきた。」
稟「剣?」
隼人「ああ、母さんに言われたと思うがこれからお前は本格的に戦う事になるそのための準備を俺は密かに進めてきた、そしてその準備が整ったからこの世界に来たんだ。」
幹夫「稟くんの戦うための剣とはいったい...」
隼人「それはあとで説明させてもらいます、とりあえずお前にファミリアを与えないとな...」
楓・桜「「ファミリア?」」
深雪「主をサポートをする存在で、通称使い魔と呼ばれているわ、ちなみに私も持っているの。」
そう言って、深雪の影から深雪の使い魔のフレキとゲリが姿を現した。
フレキ「初めまして、私はフレキ。」
ゲリ「私はゲリと申します。」
桜「犬がしゃべった!?」
深雪「使い魔は人の言葉をしゃべることができるのよ、それとちなみにフレキとゲリは狼の使い魔なの。」
桜「あ、す、すいません。」
深雪「大丈夫よ、気にしてないわ。」
楓「ということは、稟くんの使い魔も動物なんですか?」
隼人「ああ、そういうことになる、稟のファミリアも喋ったりすることができるから意思疎通は簡単だ。」
チカ「そうですね、主のために色々と役に立つのが使い魔の役目ですからね。」
そう言って、隼人の肩にいつの間にか居た隼人の使い魔のチカが喋り始めた。
楓「ハトさんが喋った!?」
隼人「チカ、まだ説明中だ、お前は勝手に出てくるな。」
チカ「そんなこと言ったって、ここで出てこないと私の出番がなくなっちゃうじゃないですか、あ、初めまして、私はご主人様の使い魔のチカです。」
稟「...随分とおしゃべりな使い魔だな...」
隼人「...とりあえず、気を取り直して、お前の使い魔を紹介しよう。」
そう言うと魔法陣から2匹の白と黒の猫が出てきた。
桜「可愛い〜♪」
楓「この猫ちゃん達が稟くんの使い魔なんですか?」
隼人「ああ、そうだよ。」
クロ「アタシはクロ。」
シロ「おいらはシロニャ。」
稟「(...随分と単純な名前だな...)」
隼人「この2匹はお前の使い魔だ、今後はお前のサポートをしてくれる。」
シロ「よろしくニャ。」
クロ「よろしくね、稟。」
稟「ああ、よろしく。」
そう言って、稟はクロ、シロを自身の使い魔と認めた。
しかし、その決定に深雪の使い魔のフレキとゲリは納得していなかった。
深雪「どうしたの、二人共?」
フレキ「深雪様、大丈夫でしょうか?」
ゲリ「そうです、たかが猫如きにに主が守れるとはとても思えませんが...」
シロ「ニャンだと!」
クロ「今の聞き捨てならないニャいわね!」
稟「おい!クロ!シロ!」
深雪「やめなさい、二人共!」
とその時、深雪がフレキとゲリを叱りつけた。
深雪「いつも言っているでしょう?ただの形や見てくれだけで優越を決めるのは...それにお兄様があの子達を稟君のサポートに選んだのだから、それを侮辱するということはお兄様を侮辱することと同じよ。」
フレキ・ゲリ「「も、申し訳ございません...」」
深雪「ごめんなさいお兄様...この子達が失礼なことを...」
隼人「いや気にするな...お前のせいじゃないさ...」
そう言って隼人は深雪の頭を撫でた。
稟「(...ホントに仲がいいな...千里姉さんと一緒にいた時と同じくらいだよな...今の兄さんの顔って...)」
チカ「まったく、ご主人の前で騒ぎ立てるなんてこれだから、他の使い魔は...」
隼人「...チカ、お前も静かにしろ。」
チカ「は、はい!」
稟「(...それよりも一番の驚きなのは、こんなのが兄さんの使い魔だってことだよな...)」
そんな話をしている間に使い魔たちはそれぞれの主の影に隠れた。
隼人「それとお前に渡しておきたいものがある。」
そう言って、隼人はひとつのデッキを稟に渡した。
稟「これは?」
隼人「それは「SR」っていうカテゴリーのデッキだ、シンクロ召喚に特化した風属性・機械族モンスター主体のデッキだ。」
稟「なるほど...これならさっきサイフィスが俺に与えてくれた、この「クリアウイング・シンクロ・ドラゴン」の力が最大限に生かせるな...」
そう言って、稟はデッキからクリアウイング・シンクロ・ドラゴンを取り出した。
隼人「...なるほどな...だからお前のいる場所が直ぐにわかったわけか...」
そう言いながら隼人は自分の懐から1枚のカードを出した。
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン
(ランク4 ATK 2500/DEF 2000)
稟「な、なんだ、この黒い枠のカードは!?」
隼人「これはエクシーズモンスターだ。」
稟・楓・桜「「「エクシーズモンスター!?」」」
深雪「それはね...」
そう言って、深雪が代わりに説明をした。
稟「なるほど...レベルが存在しないモンスターか...ある意味画期的だな...」
ブルーノ「だが、基本は素材となるカードがなければ力を発揮しないのが難点だ。」
そんな話をしている間に隼人が立ち上がった。
隼人「さて...ここでの話はある程度済んだ...ちょっと付いて来てくれ...」
稟「行くってどこに?」
隼人「深雪。」
そう言われると深雪は複数のデュエルディスクを取り出し、皆に渡した。
幹夫「これは?」
隼人「それは空間移動及び次元移動システムの両方を搭載したデュエルディスクです。」
楓「...聞くだけですごい機能が付いてますね...」
隼人「それじゃ、行くぞ。」
そう言って、隼人は転送システムを使ってこの場にいるメンバーをある場所に案内した。
アンティラスベース
稟「ここは?」
隼人「ここはお前が今後使うアンティラスベースだ。」
4人「「「アンティラスベース?」」」
隼人「ああ、簡単にいえば秘密基地のようなものだ。」
ブルーノ「ちなみに僕は普段はここにいるから、何かあればここに来ればいい。」
隼人「さて...お前に見てもらいたいものがある...付いて来てくれ。」
稟たちは隼人に案内されて、奥へと進み、ある倉庫へと連れてこられた。
隼人「お前に見てもらいたいのはこれだ。」
そう言って、隼人は明かりをつけるとそこには白い巨大なロボットが姿を現した。
幹夫「きょ、巨大ロボット!?」
稟「もしかして、兄さん、これが!?」
隼人「ああ、これがお前の戦うための剣...その名も風の魔装機神サイバスターだ。」
楓「風の魔装機神...」
桜「サイバスター...」
稟「サイバスター...これが俺の...」
とそこへ、一人の女性が姿を現した。
???「久しぶりね、隼人くん、深雪さん。」
隼人「お久しぶりです、真由美さん。」
深雪「ご無沙汰しています。」
ブルーノ「やあ、今戻ったよ。」
真由美「お疲れ様です、ブルーノさん。」
稟「兄さん、この人は?」
隼人「この人は七草真由美さん、お前の今後の協力者だ。」
真由美「あなたが土見稟くんね?初めまして、七草真由美です、これからよろしくね?」
幹夫「あれ?あなたはどこかで見たような...」
稟「そういえば、テレビで見たことがあるような...」
隼人「...稟、お前は、FLT(フォア・リーブス・テクノロジー)って聞いたことがないか?」
桜「それって、最近注目されている世界的な大企業の?」
隼人「ああ、あの企業はこの世界においてのペガサス・コーポレーションの支社なのさ。」
幹夫「なんと...あの大企業が...」
隼人「ああ、彼女には表向きはそこの社長を務めてもらっている。」
稟「...相変わらず、兄さんって、用意周到だよな...まさか舞人のとこと肩を並べる会社を作ってるなんて...」
深雪「舞人?」
ブルーノ「それって、旋風寺コンツェルンの若き総帥、旋風寺舞人のことかい?」
稟「ええ、あいつとは少し前に知り合って、今でも時折連絡を取っていますから...」
隼人「なるほど、まさかお前が旋風寺舞人君と知り合いとはな...」
稟「兄さんも知ってるのか?」
隼人「ああ、前に少しだけ会ったことがある...まあその話はまた時期が来たら話すことにしよう...それよりもお前に紹介しておきたい人物がもう一人居る...」
稟「もう一人?」
とそこへ、銀髪のウェーブがかかった長髪の美女が姿を現した。
そして、それを見た稟は驚きを隠せなかった。
稟「え!?」
沙織「久しぶりね、稟。」
稟「さ、沙織姉さん!?」
楓「だ、誰なんですか?」
隼人「彼女の名は、如月(きさらぎ)沙織(さおり)。」
隼人「...稟の前の世界での初恋の人だ...」
楓・桜「「えええ!?」」
隼人の言葉に楓、桜の二人は驚きを隠せなかった。
稟「に、兄さん!?////」
隼人「別に隠すことでもないだろう?事実なんだから、それに沙織だって気づいていたし...」
楓「この人が稟くんの初恋の人...」
桜「凄い綺麗な人...」
楓と桜が驚いているのを尻目に沙織は稟に近づいた。
稟「沙織姉さん...」
沙織「...成長したわね、稟...また会えて嬉しいわ...」
そう言って、沙織は稟の顔に手を添えて微笑んだ。
隼人「さて...再会を懐かしんだところで改めて説明しよう、この魔装機神は高位精霊と契約をした魔術と科学が融合した機体だ。」
桜「高位精霊?」
隼人「精霊の中でも最高位の精霊のことを指す、ちなみにお前はすでに精霊と契約を済ませているからな。」
稟「契約を済ませてるって、まさか...」
隼人「そうだ、サイフィスがサイバスターと契約している精霊だ。」
桜「へえ〜サイフィスさんがそうだったんだ...」
隼人「それと稟、お前に魔装機神操者としての権利と義務を伝えておく。」
稟「権利と義務?」
隼人「簡単に言えば、あらゆる権力に従わなくていい権利だ。」
稟「で、でも兄さん、それは...」
隼人「だがそれ相応の義務もある...魔装機神操者に唯一課せられた義務...それは世界存続の危機に際しては、すべてを捨てて立ち向かう事だ。」
楓「え!?」
桜「それって...」
幹夫「なるほど...信頼できるものでなければ全うすることができないということか...」
稟「で、でも俺にそれが務まるのか?」
隼人「...稟、前の世界でお前が俺に初めて会ったとき、なんて言ったか覚えてるか?」
稟「え?」
桜「稟くんが隼人さんに言った言葉?」
隼人「お前は言っていたな、『俺が傷つくのは我慢できるけど、他の奴を傷つけるのだけは許せない!』とな...お前とイッセーは前の世界は両親をテロリストに殺され、孤児となった...」
楓「え...!?」
幹夫「そ、それじゃ、稟くんは2度も親を亡くしているというのか!?」
沙織「...ええ、その通りよ、私もそれを聞いたとき、どうしてこの子がこんな目に合わなければならないのかと...」
真由美「沙織...」
ブルーノ「...隼人、そろそろ例の話もしたほうがいいんじゃないか?」
隼人「そうですね...稟、母さんから聞いたと思うがお前は神の使徒となったから眷属が必要になってくる。」
稟「眷属?」
深雪「あなたと契約を結んだ人間のことね、本契約をするとその人の肉体の時間が止まって不老不死になるわ。」
桜「ふ、不老不死って、ことは稟くんは!?」
隼人「ああ、稟にはまだ言ってなかったが、お前はすでに神の使徒となってるから二十歳を過ぎると肉体の時間が止まるからな。」
稟「そ、そうだったのか...」
沙織「でも稟はまだ未成年だから仮契約をしかできないから、仮契約ならいつでも解除できるし...まあ私は解除する気はないけど...」
稟「解除する気がないって...ということは!?」
沙織「ええ、私はあなたと本契約を結ぶ気でいるからね。」
沙織ははっきりと断言した、すると楓と桜の二人は悩んだ顔になった、それに気づいた沙織が二人に対して声をかけた。
沙織「ねえ楓ちゃんと桜ちゃんだったかしら?あなたたちだけで話がしたいからついてきてくれないかしら?」
楓「え!?は、はい...」
桜「わ、わかりました...」
そう言って、3人はその場を少し離れた。
隼人「気になるか?」
稟「気にならないって言ったら嘘になるけど、でもなんとなく俺は聞いちゃいけないような気がするし...」
隼人「そうか、お前らしいな...」
真由美「でもそういう考え方は賞賛するわね。」
ブルーノ「そうだね、僕もそう思うよ。」
深雪「流石はお兄さまがお認めになっただけのことはあるわね。」
そう言われ、稟は少し照れくさそうな顔をした。
一方、3人は...
沙織「あなたたちは迷ってるんでしょ、稟と仮契約を結ぶかどうか...」
楓「はい...特に私はそんな資格があるのかって思って...」
桜「楓ちゃん...」
沙織「...知ってるわ、あなたが稟に今まで何をしていたのかを...」
楓「私...自分が情けなくって...稟くんはお父さんとお母さんを2回も亡くしているのに...それなのに自分のことで稟くんを傷つけてしまって...」
沙織「でも、あなたが稟を憎んでいたのは、愛情の裏返しだったのでしょ?」
楓「え?」
沙織「だって、本当に憎んでいるのならもっと距離を置いて、稟に余計なことはしなかったはずでしょ?」
楓「そ、それは...」
沙織「人間という生き物はね、間違いを起こす生き物なのよ、でも問題なのはその間違いをそのままにするか正すかが重要なのよ、確かにあなたが稟に対して行ったことは消せないけど、これからやり直せるでしょ?」
楓「沙織さん...」
沙織「桜ちゃん、あなたもありがとう...稟を信じてくれて...]
桜「い、いえ、私は結局、見ていただけですし...」
沙織「でも、あなたの存在が二人の絆を繋ぎとめてくれて、そして再び蘇らせてくれた、それだけは間違いないわ、ありがとう桜ちゃん。」
桜「沙織さん...」
沙織「稟はなんでも自分で抱え込むから誰かが支えないと危ないのよ、だから私たちで稟を支えてあげましょう?」
それを聞いた楓と桜の二人は沙織という人間がどういう人なのかを理解した。
楓「(今わかった気がします...)」
桜「(稟くんがなんでこの人のことが好きになったのか...)」
沙織「さて、そろそろ戻って、仮契約を済ませましょう?」
楓・桜「「はい!!」」
そう言って、3人は稟達のところへ戻った。
隼人サイド
隼人たちが稟達と今までのこと話をしているとそこへ先ほどの3人が戻ってきた。
隼人「...もういいのか?」
沙織「ええ、話は済んだから、そろそろ仮契約をしましょうか?」
そう言って、沙織、楓、桜の3人は稟と眷属としての仮契約を済ませた。
沙織「それじゃ、隼人、私が稟たちにこの施設を案内するわね。」
隼人「ああ、頼む。」
沙織「ええ、それじゃ、施設を案内するからついて来て。」
稟「ああ、頼むよ、沙織姉さん。」
そう言って、稟たちはアンティラスベースを沙織に案内され、その場を離れた。
隼人「...真由美さん...稟を頼みます...」
真由美「ええ任せて、隼人くん...いえ達也君...」
隼人「...その呼ばれ方は、久しぶりですね...」
深雪「そうですね、七草先輩。」
そう言って、隼人、深雪、真由美の3人はかつての記憶を思い出していた。
隼人「...こうしてまた巡りあったのは何か意味があると俺は思う...」
真由美「ええ、私もそう思うわ...だからあの子のことは私たちに任せて...」
隼人「お願います...それと近々、スペースノア級万能戦闘母艦「クロガネ?」と真由美さんの専用機である「ガリルナガン」の方を搬入しておきます。」
真由美「ようやく完成したのね...ところで響子さんや涼子さんの2機と互角くらいの性能になってるの?」
隼人「まあ、かなりカスタマイズしたので従来のもの以上になっていますよ。」
真由美「隼人くんのグランゾンと比較したら?」
隼人「...言ったはずですよ、あれと戦えるのは規格外だけですよ...」
真由美「...そうね、私も流石にあれに勝てるビジョンが見えないわね...」
その後も3人だけでしばらく話し込んだ。
真由美「それじゃ、そろそろ私も会社に戻るわね。」
隼人「ええ、俺や深雪もそろそろ向こうに戻らないといけないので...」
そう言うと二人はディスクをスタンバイした。
真由美「隼人くん、あなたとの眷属としての本契約の件、考えておいてね。」
隼人「ええ、時期が来たら必ず...」
そう言って、隼人と深雪は帰っていった。
その後、FLTをバックに稟はアンティラス隊の唯一のメンバーとしてサイバスターとともに別の世界へ赴いたりと様々な任務をこなす日々が始まった。
ちなみに楓の父、幹夫は真由美のスカウトでFLTに重役として引き抜かれて、さらに芙蓉家に沙織も居候することになり、それに合わせて芙蓉家の地下にいろいろな設備が導入されたのはまた別の話。
そして、その数年後、志を同じとするこの世界の勇者たちとともに世界の存亡をかけた戦いを行うこととなる。