第0話 もう誰も失いたくない
神々の空間
ガイア「それじゃ、二人とも行きなさい、新たな世界に...」
イッセー「稟...これで俺とお前はお別れか...」
稟「イッセー...」
イッセー「そんな顔すんなよダチ公、別にもう会えないわけじゃないだろう?」
ドライグ『相棒の言うとおりだ稟、何も二度と会えないわけじゃない...』
サイフィス『そうですよ稟、あなたはこれまで共に生きてきた人々の想い、そして、これからの未来に共に生きる人々の想いとともに生きていかねばなりません...』
稟「例えそれが険しい道でも俺たちは歩んでいかなければいけない...世界を守るために...」
サイフィス『そうです、ですが私も共にいます、あなたは決して一人ではないのですよ...』
稟「...わかったよ、サイフィス...」
そう言って、稟はイッセーの方を向き合った。
稟「イッセー、またな...」
イッセー「ああ、絶対にまた会おうぜ!その時また決闘しようぜ!」
稟「もちろん!」
ガイア「それでは、そろそろ行きなさい...あなたたちの本来いるべき世界へ...」
そう言って、稟とイッセーはそれぞれの世界に向かって旅立っていった。
SHUFFLE次元
稟が本来の世界に転生してから数年が経過したある日、稟の両親と稟の幼馴染である楓の母が亡くなった。
稟はなんとか悲しみをこらえていたが、幼馴染の楓は母親を失った悲しみに耐え切れなくなり生きる気力を失っていった。
それを見かねた稟は一つの嘘をついた、それは自分が原因で母が亡くなったと楓に思い込ませることで自分を恨ませることで生きる意味を与えてるということだった。
そして、その結果...
楓「りんくんなんか...りんなんか」
楓「死んじゃえばいいんだ!りんなんか!」
そう言って、楓はその場を去っていった。
稟「ごめん...楓...」
サイフィス『稟、あなたは...』
稟「言うなサイフィス...俺はもう誰も失いたくない...」
稟の脳裏には前世の記憶が流れ込んできた。
子供「(稟お兄ちゃん!助けて!)」
転生者「(はははは!あとはこいつらを始末すれば、俺たちがあの世界でオリ主になれるぜ!)」
イッセー「(ふざけるな!そんなことのために...あいつらを...!カードにしやがったのか!?)」
稟「...絶対に今度こそ守る...俺の身に代えても...」
サイフィス『......』
その言葉にサイフィスは何も言わずに稟の意思を尊重した。
稟が付いた一つの小さな嘘は一人の少女の命を救った、しかしそれと同時にその少女との絆を壊すことにもなった。
この日以来、稟と楓の関係は最悪の形を形成してしまった。
???「...稟、君は遊星によく似ている...できることなら何とかしてやりたい...だが今は見守ることしかできない私を許してくれ...」
そう言って、そのやりとりを見ていた帽子をかぶった一人の男はその場を去っていた。
そして、稟が楓の関係を修復できたのは稟が中学2年生の時のことだった。