「おはようございます…どちらさまでしょうか?」
男は若干怪訝そうな顔をして少女の顔を見つめた。
「あたしはルナです。あなたは…ガイア特防省か調査庁の人間でしょ?」
「なぜそれを?」
男は少し目を見開き少し強い口調でそう言った。
「ルナのお父さんはキャプテン・オリマーなんですよ」
「以前、父が同じような雰囲気の人たちと話していたのを見たので分かったんです」
「オリマーさんの娘さんのルナティックさんですか!なるほど、それなら納得です」
「ルナでいいです。そのなまえ…嫌いなんです」
「それは失敬。ところでロケットが操縦できるそうですね」
「えぇ。父や兄が宇宙へ行っているのを見ていたらやってみたくなって。免許を取ってから日は経っていませんがこれでも教習所トップレベルだったんですよ」
「いつの間に…」
「だれかさんが暢気に寝てる間にね〜。で、あたしも行っていいんですよね?」
「はい、もちろんです」
「おい、まだ行くとは行ってないんだけ…」
「男ならすぱっときめなさい!」
ルナに言葉を遮られ決断を迫られたアストは結局
「行きます…」
と、いうこととなった。
「ロケットは?」
「ロケットは既に準備されています。では案内しますのであれにご乗車ください」
男が指を刺した方向へ目を向けるとガイア特別防衛省の紋章が記された黒いジープが止まっていた。