「おー広い広い」
もう少し別の言葉があるだろうが地に踏み立ったアストの第一声はそれだった。
【アリエス】の周囲には特に何もなく地平線の向こうまで草原が広がっていた。
「原住生物がいないな」
「いきなりいるポイントに降りて襲われたら元も子もないでしょう」
「ところで先に降りた二人は?」
「それなら…」
ルナが答える前にその答えが返ってきた。
BULLLLLLLLLL…
遠方から音程の違う二つの音が聞こえてきた
「バイクの音…か?」
「そ、試し乗りだってさ」
「そっか」
「まあ二人のことは置いておいて色々決めなきゃね」
そんなことを言っていると調度よく光一とステラが降りてきた。
「広いな〜」
「わ〜」
男性陣はやはり反応は同じようだが女性陣は実に感情表現の引き出しが豊富だと少し感じた。なんでもステラは都会暮らしばかりで田舎にいったことがないそうだ。確かに高層ビル群に囲まれた生活を続けていればこれだけの大草原を見て息をのむのも不思議じゃない。
「みんな降りてきたね。じゃあ探検報告書と図鑑について説明するね」
「ん?」
皆一様にルナへ意識を向けた。
「まず、探検報告書なんだけど、まあ一種のメールね。その日一日の出来事をまとめて本部にメール送信するの。昔、C.オリマーがやっていたのと同じようなこと。ちなみに書く人はランダムね。で、次に図鑑。しってのとおり未開拓地だから新種の生物も多いはずでしょ?だからその生物の写真をできれば撮って、あとは生態とかを書いていくんだってさ。流石に科目とかは体の詳細は分からないからそれは体の一部をDNA解析機にかけて算出した生体データを本部に送って解析してもらって大体のところと私たちの意見で科目などを決めるんだってよ。科目や構造などのデータは算出し次第本部から送られてくるからそれをまとめるのも私たちの仕事」
「面倒くさそうだな」
「うん。面倒くさい」
「まあ僕達のことが歴史に載るんだったらお安いご用さ」
「まあねえ。あ、あとお宝は今まで通り機体で判断するんだとか」
「お宝の前にピクミンたちに会わないと」
「今までの人たちは直ぐに会ってたからそんなに時間はかからないと思うけど…」
「ま、とりあえずあたりを歩こうよ。あの二人に後れを取ってることだし」
「そうだな」
「そうしましょう」
「はい」
と、満場一致に至ったわけで4人はレイラ、雅之に少し遅れて探索を開始した。