「ふあっ?」
なんとも気の抜けた声を出すのは冷たい床に倒れこんでいる少年、彼は今、目を覚ましたのだ。
「よう、お目覚めか?」
少年の目の前には椅子に座っている自分と同じくらいの少年……。
床に倒れていた少年「風上(かざかみ)光(ひかり)」はなにがあったのかを思い返した。
確か、いきなりこの目の前にいる少年に殴られて気を失ってそれから……。
「お前はこいつの実験台に相応しい、こいつを人間の身体の中に入れるとどうなるかな?」
少年が取り出したのは青い宝石で「?」と書かれている、光は嫌な予感がして逃げだそうとするが腕を鎖で繋がれていた。
「なにを……!?」
怯えた様子で少年を見る光、少年は不気味に笑い……ジュエルシードを無理やり光の口の中に飲み込ませる。
「ゲホゲホッ!?」
「俺の推測が正しければ……、これに成功すれば俺も幹部入りだな。 さあ、それが人間の体内に入るとどうなるか見せてくれ」
不気味に笑う少年、そして光はもがき苦しみ、やがてその姿を変えて行く。
機械的な身体、色は血のように赤く、顔は狼を模した仮面……肩には獣の手を思わせる小さなショルダー、足はまさしく獣と呼ぶに相応しい足部……。
「あがぁ!!?」
悲痛な声にならない叫びをあげながら彼の姿は変わり、今の彼の名は……「魔導戦士ウルフ」