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ピピミン著 ピクミン達の物語 - 〜プロローグ2〜

📚 目次

1 その他 (15ページ)

📍 〜プロローグ2〜
2
〜着陸〜
└ 第1節
3
... 10ページ省略 (p.4〜p.13)
14
〜走る戦い〜
└ 第13節
15
2/15 ページ

オリマー「あの星から帰ってきてから今日でちょうど一年か・・・」

 オリマーは幸せな、しかし、以前と変わらない日々に刺激を求めていた。

オ「ふう、今日の仕事も終わった。さあて、家に帰るか。」


 帰ろうとしたその時、社長に、

社長「オリマー君。ちょっといいかね?」

 と言われた。横にはルーイもいる。

ルーイ「・・・」

オ「何ですか?社長?」

社「実はだな、君にいい知らせがあるんだ。」

オ「いい知らせとは?」

社「オリマー君、またあの星に行ってみないかね?」

オ「・・・っ!?あの星って、まさか!?」

社「そのまさかじゃよ。またピクミン達の星に行ってみんかね?」

オ「・・・行くって何が目的なんですか?」

社「目的と言われても明確な目的はない。オリマークン、君、なんだかんだであの星を楽しんでいたじゃろう?仕事の時と違って目がキラキラ輝いていたよ。ピクミン達や原住生物のこと、あの星の謎を調べる時の君は実に楽しそうじゃった。そんな君を見ていると心が痛んだよ。しかし、一回目が遭難、二回目が借金返済では満足には調べられなかったじゃろう。だから今度こそ君に自由にあの星を探索してもらいたくてな。まあ、わしもまたあの星に行きたくなってな。あの星はわしの探究心をとことん刺激してくれる。後、お宝探しもしたくなってな。まだまだ残ってたじゃろう?全部回収して大金持ちじゃ!それでまあ、この計画を思いついた訳じゃ。」

オ「そんなに私のことを気にかけてくれるのはありがたいのですが、会社の経営はどうするんです?ほったらかしにするつもりですか?」

社「大丈夫じゃ、社長代理に任せる。」

オ「そうですか・・・」

社「で?どうするんじゃ?」

オ「・・・えっとですね・・・」

社「君が迷うのはわかる。家族のことが心配なんじゃろう?わしにもその気持ちよ〜くわかる。別に今は会社に借金がある訳でもないんじゃし、ルーイ君もぜひ行きたいと言っているから無理にとは言わん。わしとルーイ君だけでも今までのデータと改良したドルフィン初号機さえあれば十分あの星を探索できる。出発までにはまだ時間がある。よ〜く考えて結論を下してくれ。」

オ「わかりました。」

 会話が終わると、社長とルーイは帰って行った。

オ「はあ・・・どうするかな・・・」

 そう呟くとオリマーは空を見上げた。


 オリマーは家の前まで来ていた。

オ(まあ、まだ時間があるし、社長の言うとおり、よく考えて結論を出そう。)


オ「ただいま。」

息子・娘「おかえりなさ〜い!」

妻「おかえりなさい。」

オ「はあ・・・」

妻「あなた、どうかしたの?」

息・娘「どうしたの〜?」

 知らぬ間にため息が出ていたようだ。

オ(いかん、いかん。気づかれないようにしなければ。)

オ「ん?なんでもない。」

妻「そう?」

 その後、夕食を食べ、風呂に入った後に息子がこんなことを言ってきた。


息「ねえ、またピクミンの話し聞かせてよ〜」

 オリマーはあの星から帰ってきた後に土産話としてピクミンの星の話をしていたのだ。

オ「ん?今日はちょっと・・・」

息「やだ〜!聞かせてよ〜!」

オ「はいはい。わかったわかった。しょうがないな。」

息「やった〜!」

 そんなわけでオリマーはピクミン星の話をした。ピクミンのこと、チャッピーのこと、お宝のこと、ダイオウデメマダラのこと、へラクレスオオヨロヒグモのこと、たくさんのことを話した。

オ「はい。おしまい。」

息「やっぱり、ピクミンの話は何度聞いてもおもしろいな〜。ねえ、お父さん、いつかピクミンの星に僕も連れてってね!」

オ「えっ・・・ああ・・・」

息「そしたらねーピクミン連れてチャッピー倒すんだーあー楽しみだなー」

 息子の楽しそうな姿を見ると、ピクミンの星に連れて行きたくなる。しかしそんな危ないことはできない。あの星は危険なのだ。

オ「いつか連れてってやるからな。」

 そこに妻と娘があらわれた。

妻「あなた、もしかしてまたあの星に行きたいなんて思ってるんじゃないの?」

オ「えっ?なんで知ってるんだ?・・・あ。言っちゃった。」

妻「やっぱりね・・・何かおかしいと思ったのよ。」

娘「あたしもー」

 それにしても女のカンとはなんと鋭いのだろう。帰ってきたあの反応だけで、これだけのことを見抜いてしまうのだから。

妻「社長さんにあの星にまた行こうなんて言われたんじゃないの?

 何でもお見通しなんだから。」

オ「い、いや、私はあの星に行こうなんて思って・・・」

妻「別に行っちゃダメなんて一言も言ってないわよ?」

オ「・・・えっ?」

妻「行ってらっしゃい。あなたがあの星について話す時はとってもイキイキしていたわ。行きたいんでしょ?」

オ「ほ、本当にいいのか・・・?」

妻「ええ。」

オ「ありがとう・・・」

息「じゃあ、僕も連れてって!」

妻「あなたはダメよ。」

オ「いや、行かせてやってくれ。頼む!」

妻「・・・しょうがないわね・・・絶対に危ないことはしないのよ!」

息「やったー!!ピクミンの星に行けるー!!!」

 息子は大喜びだ。いや、息子だけではない。私も内心大喜びである。まさかこんなに早く決まるとは思っていなかった。

 確かに家族は大事だ。しかし、私にはピクミン達も大切な・・・家族なのだ。


 翌日、私は社長のところに報告に行った。まさかこんなに早く返事が来るとは思っていなかったようで、社長は驚いていた。また、息子も連れて行っていいか聞いてみたら、また驚いたが、連れていってもいいとのことだった。


 ピクミン達の星に行くための用意をしている時の息子は実に楽しそうだった。あの星で必要となる物を準備し、当日を待った・・・


 そして旅立つ当日・・・

 ホコタテ運送は社員総出で見送りをするようだ。

社「それでは、言ってくるぞ。帰ってくるまで会社を頼む。」

社員達「はい!いってらっしゃいませ!」

ル「・・・」

オ「・・・それじゃあ、行ってくるぞ。」

息「行ってくるよー」

妻「忘れ物はない?危ないことはしないのよ?元気に帰ってきてね!」

 妻は息子のことが心配なようだ。正直、私も不安だ。しかし、あれだけ楽しみにしているのだから、少し、冒険させてあげようと思う。もちろん、あまり危険なところには行かせないつもりだが。

娘「行ってらっしゃーい。」

 よく見れば娘の目には涙が見える。

オ「ほら、泣くな。すぐ帰ってくるから。」

娘「・・・ほんと?」

オ「ああ。」

ドルフィン初号機「そろそろ出発します。乗ってください。」

 社長とルーイが乗り込む。

オ「・・・行ってくるぞ」

息「・・・行ってくるよ。」

 二人は無言で頷いた。


 二人が乗り込んだ。


ド「それでは出発します。出発まで3・・・2・・・1・・・0」

 そういうと見送る二人とたくさんの社員を残し、改良されたドルフィン初号機は4人を乗せて、ホコタテ星を旅立っていった・・・