ところがそれをコナンが止めた。
「蘭姉ちゃん、電話で新一兄ちゃんにロンドンでの返事をしちゃだめだよ!直接言わないとダメだよ!」
「せやせや!コナン君の言う通りや!」
「あぁ。オレもそう思うで♡」
和葉と平次もコナンの意見に同調した。
「う・・・。わ、わかった。そうする。」
蘭は携帯をしまった。
そしてそれからしばらくして、ようやく新一が戻って来た。
「ただ今、蘭。」
「し、新一!あ、あの!ロンドンでのことなんだけど!私!私も新一のことが好き!」
蘭が顔を赤くしながら告白した。
すると新一が嬉しそうな顔をした。
「蘭・・・!すっげー嬉しいよ!じゃ、オレたちこれで幼馴染じゃなく恋人だな!」
そして新一は蘭に話した。
自分がいつから蘭を好きだったかとか、コナンの真実とかをーーーーーーーーーーー。
「・・・FBIやCIAや公安警察が潜入捜査官を潜り込ませていた世界的な規模の犯罪組織によって毒薬を飲まされ、幼児化してたって!?毒薬を作ったのは哀ちゃんで、哀ちゃんは組織の一員のシェリーだったって!?私のことを好きになったのは、初めて会った時ですって!?そ、そんな・・・。」
新一の話を訊き終えた蘭が言葉を失った。
「ごめんなさい、蘭さん!謝って赦してもらえるはずないのだろうけど、謝らずにはいられないの!本当本当にごめんなさい!訊いての通り、私は罪深い女なのよ!本来ならあなたに庇ってもらえるような立場じゃないの!」
哀が涙ながらに謝った後、喚いた。
哀は以前、組織の一員のヴェルモットに命を狙われたことがあった。
その時、哀は蘭に庇われたことがあったのだ。
「私は宮野志保に戻り、自首するから。お幸せにね、工藤君、蘭さん。」
そう言って、哀は志保に戻り、自首し、現在服役中の身なのだ。
「いろいろあったけど。志保さんのことはめっちゃ残念やけど。歩美ちゃんはコナン君と哀ちゃんがおらんようになってめっちゃしょげてるけど。コナン君は工藤君で蘭ちゃんのことが好きで。蘭ちゃんも工藤君のことが好きで。歩美ちゃんは辛い想いするやろうけど、歩美ちゃんが理解できる歳になったら、コナン君のことや哀ちゃんのことを言うつもりなんやろ?」
電話の向こうの和葉が尋ねて来た。
「うん・・・。」
蘭が頷いた。
蘭は知っていた。
歩美がコナンに好意を抱いていることを。
だがコナンは新一であり、蘭と恋人となっていて。
歩美の想いが実らないことに、蘭は胸を痛めた。
(ごめんね、歩美ちゃん・・・。)