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かみかくしの夜に - バス停で

📚 目次

1 第1章<影隠し> (7ページ)

📍 バス停で
└ 出発
1
2
▶ 上ヶ丘町
└ 出発
3
▶ 目覚め
└ 日常
5
▶ 朝食
└ 日常
6
▶ 10月
└ 日常
7

バス停で

第1章<影隠し> / 出発
1/7 ページ

 平成20年、4月。

 例年よりも春の訪れが早い今年は、桜は先月には咲き乱れ、今月に入ってからはもう道路にちりぢりと散らばった花びらが色褪せたピンク色で道路一面を染めている。


 そんな道路の上をヒョコヒョコと歩いている鳥のさえずりは、雲の上まで届きそうなうるささで、バス停でバスを待つ俺にとってはそれを聞くのは聴き飽きたお気に入りの音楽を聴くのよりもはるかに退屈しない・・・。


 時計は午前7時を回ったところ。

 車通りが少ないここの道路が俺の新たな生活の出発地でここに来るのも最初で最後かもしれない。


 ブロロロロロロ・・・プシュー

 予定時間よりも少々遅れたバスが来た・・・。

「よし・・・!」と大きな声で一言・・・。

 今日、この場所から俺の新たな生活は始まる。

 たくさん不安や期待もあるけど・・・、今を頑張って進んでいこう、明日や明後日、その先の未来を楽しむために・・・。

 俺を乗せたバスは再びエンジンをかけ、進むのであった・・・。